『復讐の皇后』の第36話のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前話のあらすじ
大逆罪の容疑をかけられた愛人・ローズモンドを庇う様子を見せるのは、三宰相のひとり・エフレニー公爵。
皇帝が悪夢にうなされ続ける中、皇后は2人の関係、事件の証拠を探りますが、証拠は一向に掴めないままなのでした。
復讐の皇后36話あらすじ・ネタバレ
掴めない証拠、冷めていく会議
捜査状況は、全体に知らされました。
愛人を犯人と指し示す証拠はゼロ。
騎士団を総動員して証拠が全く掴めないという状況に、貴族たちは一様に困惑しました。
確信を持って動けるのは、暗殺者から直接話を聞いた皇后だけ。
そんな状況で、会議の熱が冷めるのはあっという間でした。
エフレニー公爵が、皇后の捜査の進め方について、異を唱えたのです。
特定の人物だけを追い詰めすぎているのでは、と。
言外に、皇后が的外れな捜査をしているために、何ひとつ証拠をあげられないのではないか、と非難しているようにも取れます。
今まで皇后に反発を続けたエフレニー公爵ですが、この意見は、状況の見えない貴族たちからすれば最ものように見えました。
自分だけが真実を知っている自覚は、皇后にもあります。
けれどどこかで確信していました、たとえローズが黒幕と聞いていなくても、自分は彼女ひとりを追い詰めるだろうと。
思えば使節団の謁見の日から、理性がキリキリキリキリと、締め上げられていました。
直接命を狙われたことで、遂にタガが外れてしまったのです。
命のやり取りを前に、慎重さも慈悲も、皇后の中から掻き消えてしまいました。
平行線
エフレニー公爵に返す言葉は、いつだって同じです。
愛人を疑う理由は唯一の証言に基づいたものだと話し、代案はあるのかと尋ねるだけ。
議論はいつまでも、平行線を辿るのです。
代案と聞かれ口を噤むエフレニー公爵ですが、代案なんてたかが知れているのです。
特定の人物を追い詰めすぎだと話す公爵は案に、関係者全員を調べ上げろと言っているのです。
狩猟大会に参加した貴族、宮殿の関係者、狩猟大会に関わった商団と平民、狩場に続く道を知っていると思われる人物たち……。
あまりに時間のかかりすぎる案、正気の沙汰とは思えません。
当然採用されることはなく、皇后はウィザフォード公爵に、さらに調査に力を入れるよう命じ、この議題は終わりです。
皇帝が目を覚ます前にケリをつけたいのに、進展のない日々が続きます。
建国祭の協力手
議論すべき案件は、もうひとつありました。
2ヶ月後に行われる建国祭についてです。
すでに内宮の貴婦人たちにも協力は仰いでいますが、商団関連については外宮の貴族の協力が不可欠でした。
手伝ってくれる貴族はいないかと問いかけるも、皆牽制しあっているのか、名乗りを上げる者はいません。
しばらくの沈黙を破ったのは、まさかの人物・エフレニー公爵でした。
皇后には、今イチ彼の腹の底が読めませんでした。
今までの態度から、皇后に敵対しているのは明らかなのです。
突然皇后への協力を申し出ることに、一体どんな意図があるというのでしょう?
代々続く商団を抱えていると話すエフレニー公爵、彼が相応しいのか、皇后は他の貴族にも意見を伺います。
するとパシェ公爵は、慎重ながらも、エフレニー公爵の持つ商団を評価した発言をします。
彼の商団と人材ならば、最も皇室と内宮のためになるだろう、と。
その意見を踏まえ、エフレニー公爵に協力を仰ごうとした、その時でした。
目覚めた皇帝
会議室の扉が、ノックもなく開かれました。
鋭い視線を向ける皇后にも怯まず、息を切らし酷く急いだ様子の従者は、こう告げるのです。
皇帝陛下が目覚めた、と。
急いで、皇后は中央宮へ向いました。
しかし、皇帝の部屋の前で、足が止まってしまいます。
侍女・ミルヤが控えていた場所から、小さな声で声を掛けます。
何か問題でもあるのですか、と。
ピクリと、思わず反応してしまう皇后。
振り向いたその表情は、心の中を覗かれたような、傷付いた少女のように見えました。
大きな瞳に、引き結ばれた唇に、不安が漂っているようでした。
皇后は、誰に訊かれているか分からないからと軽く注意した上で、なぜそう感じたのかと尋ねます。
ミルヤはただ、あまり喜んでいないように見えた様を、不思議に思っただけなのです。
表情が暗いように感じた様を述べ、失言を謝罪するのでした。
部屋に入れば、年配の侍女が迎えてくれました。
寝室には、皇帝と主席宮廷医の2人だけ、許しを経て、皇后も中に足を踏み入れます。
皇帝の姿は、カーテンに隠れて見えません。
宮廷医は、先程診察を終えたところ、あと1週間は安静に過ごし、それ以降は政務に復帰しても問題ないと話しました。
皇帝は、医師を退室させ、カーテンを開きます。
眠り続けていたにもかかわらず、目に力はなく、憔悴しきった皇帝の姿がそこにありました。
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復讐の皇后36話を読んだ感想
ここぞ、というカットが上手な漫画だなと思います。
人物の感情の揺れ、花や服の色などにも細かな意味合いが込められているのではと、思ってしまうような。
心の揺れ方が、細やかに描かれている印象を受けます。
ミルヤは、鋭いのですね。
皇帝の足を留めた時も、皇后を思わず振り向かせた今回も。
戸惑いながら放たれる彼女の言葉は、真っ直ぐに人の心の核心を突いていくようです。
ミルヤの言葉に、揺れた皇后の表情の、何と美しいこと。
気を張った威厳ある皇后の中から思わず顔を覗かせた、不安に揺れる温室育ちのお嬢さんの顔。
彼女が姉を守るためだけに、道筋も分からない過酷な運命に飛び込んだ、ひとりの令嬢に過ぎないのだと思い知らされます。
悪夢にうなされ続ける皇帝を案じていた皇后、しかし反面、目覚めることが恐ろしかったことでしょう。
証拠が掴めるどころか消えていく状況、皇帝の目覚めは、タイムリミットを意味していました。
摂政皇后として、愛人を追い詰めるただ一度の絶好の機会を、みすみす逃してしまうのです。
パトリツィアの分身の表現も、素敵でした。
謁見の件と今回の狩猟の件で、彼女の中に目覚めてしまった、脅迫めいた殺意。
自分が望んだ自分で無くなっていくことを、自覚していくのは、どれだけ精神を蝕んでいくことでしょう。
エフレニー公爵がしたかったのは、時間稼ぎですね。
急いで飛び込んできた伝令に舌打ちをしたことで、彼の黒は確定したように思えます。
誤魔化したはずの証拠を何か掴まれたのではと、危惧したのかな、と。
それとも、建国祭の手伝いの宣言が、中途半端に終わったからでしょうか。
これ、分からないんですよね!
明らかに疑われていることに気付いた公爵が、点数稼ぎに乗り出したのでしょうか?
エフレニー公爵、商業に手を伸ばしている人なのですね。
分かりやすく、お金。
愛人に握られている弱みも、このお金、商団関係なのでしょうか。
目覚めた皇帝の顔も、見事でしたね。
眠っているだけで、すっかり痩せたと言われてしまっていた皇帝。
うなされ続けた悪夢の中で、本来は眠りで取り戻すはずの気力も体力も、スッカリ吸われたことでしょう。
目覚めたはずなのに、彼の目の下にシッカリと刻まれた隈。
光のない目、ゲッソリとした様子で、けれど、皇后を見つめる目はどこか穏やかに感じました。
彼は、皇后が今何をしているのかを、聞き出すのでしょうか。
そして皇后のローズ狩りは、志半ばで終わってしまうのでしょうか。
ここでローズを逃すと、独断した皇后の名前にも傷がつきそうで怖いです。
皇帝と公爵を味方につける愛人に対して、いかんせん皇后の武器が自分の権力だけ、と心許ないので。
力の面で皇帝に味方になって欲しいし、心と未来の面で、やっぱり姉・ペトロニラにはとっとと記憶を取り戻してほしいなと思います。
姉さんの記憶は、かなりキーになる気が致します。
ローズの企みは結局、皇后に対して行われるので、元皇后の姉さんは、知っているはずなのです。
早々にこの情報が手に入れば、前もって打てる手も増えるだろうし、繰り返しものの醍醐味でさえあるかと思うのに。
姉さん・ペトロニラの記憶を、物語に絡ませない意味は、一体何でしょう?
復讐の皇后36話まとめ
こちらでは36話の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 愛人を犯人と指し示す証拠はなく会議の熱が冷めていきます。エフレニー公爵が、皇后の捜査の進め方について、異を唱えます。
- 特定の人物だけを追い詰めすぎていると話す公爵は関係者全員を調べ上げろと言っているのです。採用されず、ウィザフォード公爵に、さらに調査に力を入れるよう命じます。
- 2ヶ月後に行われる建国祭について議論が始まります。エフレニー公爵が皇后への協力に名乗り上げます。パシェ公爵は、彼の商団と人材ならば、最も皇室と内宮のためになると発言します。
- その時、会議室に「皇帝陛下が目覚めた」と、従者が告げに来ました。急いで、皇后は中央宮へ向います。部屋に入ると、憔悴しきった皇帝の姿がそこにありました。
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