『復讐の皇后』の第58話のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前話のあらすじ
破滅に終わった、かつての世界の悪夢にうなされる皇后。
心を落ち着けようと真夜中の庭でうずくまっていると、同じく悪夢にうなされたという皇帝がやってきます。
お互いに言葉を重ねる中で、皇后の気持ちは次第に落ち着いてくるのでした。
復讐の皇后58話あらすじ・ネタバレ
縮まらない距離
気持ちが落ち着き、皇后宮へと戻る中、ふと皇帝について考えてしまいます。
パトリツィアがうなされた悪夢、その苦痛は、彼から与えられたものあるのです。
かつて、姉のペトロニラが皇后となった世界で、姉は斬首刑に処され、一族は破滅に追い込まれ。
唆したのは愛人・ローズモンドかもしれませんが、実行したのは、皇帝です。
憎しみが消えたわけではありません。
しかし、それはかつての世界の彼であって、この世界の彼ではないことも、気付いてしまったのです。
どちらの世界でも害を与えてくるローズと違い、この世界で、彼が皇后に危害を加えたことはありません。
チラリと、後ろをついてくる彼を見ます。
悲惨な過去に未だにうなされ、似たような境遇のローズを見捨てられない、我らが君主。
かつての世界で受けた仕打ち、未だ癒えない心の傷の、けれど責任を負うべきは、今後ろをついてくる彼では、ないのです。
皇后は小さくため息をつき、何故ついてくるのかと尋ねれば、彼は夜闇に皇后がひとりで出歩くのが危険だからだと話します。
最もな理由でしょう、しかし、ひとりになりたかったから、騎士も侍女も連れていないのです。
だからひとりで帰ると話を切り上げ、彼に背を向け歩き出します。
皇帝は、その背中を追うことができません。
婚儀や初夜に交わした酷い警告や約束を思えば、言葉を交わす機会も増え、近づいたと思われたその距離は。
それでも、縮まることなく、2人を隔てるのでした。
ベイン宮の予算
執務にあたる皇后に抗議に来たのは、戻ってきたばかりのローズモンド。
皇后を突然訪ねる不敬を指摘しますが、彼女は気にした風もなく、皇后こそが不敬だと苛つきを隠せない様子でした。
議題は、ベイン宮の予算を減らしたことについて、です。
しかしそもそも、皇帝の愛人に対する資金は、国の予算には含まれていません。
世継ぎのためにとられた公式的な愛人ならまだしも、ローズに至っては非公式な愛人です。
今までは、慣例に従って、予算が組まれていたに過ぎません。
更に、両陛下の暗殺未遂の容疑によって、彼女は女男爵という爵位を失い、今や一介の男爵令嬢です。
皇后として、無駄な予算を減らして、何が問題だというのでしょうか。
しかも、それでも一男爵令嬢に与えるには、十分すぎる予算を組んでいます。
エフレニー公女
話は終わりだとばかりに、侍女に建国祭の帳簿が欲しいと頼む皇后に、歯噛みするローズ。
しかし、小さく笑みを漏らして、教えてやるのです。
自分が最早一男爵令嬢などではないことを。
エフレニー公爵家に養子縁組する話は、順調に進み出し、男爵家から承諾のサインも貰いました。
公爵家の中でも、エフレニーは国を支える三大公爵家に数えられる名家です。
もう身分のことで、侮辱される覚えはないのです。
しかし、皇后は驚いた様子もなく、執務の手を止めずに話を聞いていました。
そして侮辱するなと話すローズに、静かに伝えてやるのです。
この国に、皇后より身分の高い女性なんて存在しないのだ、と。
相手が男爵令嬢だろうが公爵令嬢だろうが、皇后からすれば同じことです。
どころか、公爵家の後ろ盾を得られるなら、もっと予算を減らしてもいいかもと話せば、ローズの顔が歪みます。
また、公爵令嬢としての礼儀が足りていないことを指摘し、言外にお前にかまっている暇なんてないと仄めかしてやれば。
ローズは悔しげに顔を歪めながら、最早何も喚くことなく、部屋を出ていくのでした。
薄れた寵愛
ローズはそのまま、皇帝の元へ向かいました。
男爵にサインさせ、無事にデロウの名前を捨てたことを報告します。
エフレニー公爵も、まもなく公式にローズの養子縁組を発表し、そうすれば皇帝の隣に立つにもっとふさわしくなれる、と。
彼は、喜ぶでもなく否定するでもなく、静かに話を聞いていました。
しかし、先程の予算についてグチを零せば、なんと彼は皇后と同じことを言うではありませんか!
最初こそ戸惑うローズでしたが、皇后の味方を続ける様子の彼に、最早寵愛が薄れつつあることを、悟ったのでした。
ローズがベイン宮で荒れ狂い、公爵へ早く話を進めるよう、侍女にヒステリーを撒き散らす頃。
エフレニー公爵家には、皇后の姉・ペトロニラが訪れていました。
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復讐の皇后58話を読んだ感想
物語が一気に動き出しましたね……!
やっぱりローズが帰ってくると、慌ただしいですねえ。
それから、同じタイミングで動き始めた、ペトロニラお姉様とエフレニー公爵家の管理。
やっぱり、エフレニーの愛人とローズに、繋がりがあるということでしょうか?
ローズが帰郷していた間も、エフレニー公爵夫人は不在だったのに、公爵家の管理の話は一切出てきませんでした。
そして、お姉様が管理を引き受けた理由は、皇后のスパイとしてであり、公爵とローズの関係を探るためです。
公爵の弱みは、婿養子であることと、それかれ年下の愛人がいること。
一男爵令嬢だったローズと、エフレニー公爵に、共通点なんて全くないはずです。
けれど、ローズと彼の愛人が、友人や知り合いの可能性は、ワンチャンあると思います。
公爵夫人の反応を見るに、ジャニュアリーは身分が高くない女性のようでしたし。
ローズが皇宮に帰ってきたタイミングで、公爵管理編が動き出すならば、グラーラとジャニュアリーのやり取りを目撃するとか?
どう動いていくのか、楽しみです。
少し脱線しますが、衣装が素敵でした。
最後に出てきたペトロニラの緑色のドレスは、彼女の赤髪を引き立て、とても似合っていました。
ローズは、えんじと黒と白を組み合わせた、フリルの目立つドレスで、可愛らしさを武器にする悪役といった雰囲気。
皇后は、着席していて上半身しか分かりませんが、上が白くて下が青いドレスでしょうか。
どちらかというと、侯爵令嬢の雰囲気の残る、上品ながら若さと愛らしさを残した服です。
皇后の服は、大人っぽさや女神感が強い日もあれば、侯爵令嬢感漂う日もあって、見ていて楽しいです。
ベイン宮の予算を減らしていたの、帰郷早々にローズを登場させる理由となるのですね。
建国祭の前だからとか関係なく、元々金遣いが荒く、不相応な予算が組まれていたみたいです。
皇后が、ローズの公爵家縁組に全く動揺せず、どころか公女ならますます予算はいらないと詰めたところ、流石でした。
非公式な愛人、の言葉が目立ちました。
おそらくこの点が、今のローズの立ち位置と、皇帝の実の母親の立ち位置の違いなのでしょう。
ローズが身籠れば話は早かったのではと思いますが、そうしないところを見ると、できなかったのでしょうか。
ローズこそが子どもを産めない可能性は、あったりするのでしょうか。
果てにその理由に、異母兄が絡んでいたりするなら—-流石にそこまで悲惨な話にはしないかなあ。
皇帝の対応パート、見事でしたねえ……まさしく、目の覚めつつある賢帝といった様。
立場強化のために帰郷したために、そもそもの皇帝の愛人—-寵愛を一身に受けている存在、という立場が危うくなります。
すぐ様そのことに気付くローズ、流石!、今後どう動いていってくれるのでしょう。
ちなみに、今の彼女の身分って、男爵令嬢でいいのですよね?
親権放棄の書類にサインは貰いましたが、まだ書類を提出して、受理されたわけではないので。
これから書類だけ受理されて、養子縁組の話だけ消えれば面白いのになあなんて、性格の悪いことを考えてしまいます。
復讐の皇后58話まとめ
こちらでは58話の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 皇后は、ひとりで帰ると話を切り上げます。近づいたと思われたその距離は縮まることなく、2人を隔てるのでした。
- 皇后に戻ってきたばかりのローズモンドがベイン宮の予算を減らしたことについて、抗議に来ます。
- 皇后は、ローズの公爵家縁組に全く動揺せず、公女ならますます予算を減らしてもいいかもと話します。
- ローズは、皇帝の元へ向かいました。皇后の味方を続ける様子の彼に、最早寵愛が薄れつつあることを、悟ったのでした。
- その頃、エフレニー公爵家には、皇后の姉・ペトロニラが訪れていました。
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