ピッコマ独占配信の人気コミック「影の皇妃」。
「続きが気になる!」
「エレナはどうなる?」
こちらでは「影の皇妃33話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回のあらすじ
前回は、大公家の邸を出発したエレナ達が、フロンティア学術院の寮に到着しました。
荷物運びが終わると、エレナは室内にメイだけを残し、アンに悟られないように気をつけながら考古学部に在籍しているルシアという女子学生を探してほしいと指示します。
メイが調査したところ、ルシアの在学は確認できたものの、彼女は寮に長期間戻っていないとのことでした。
ルシアは、後に熱病におかされて命を落とすことになる運命の少女。
前世の体験からそのことをあらかじめ知っていたエレナは、ルシアを助ける代わりに彼女の地位をなりすましに利用しようと計画していたのでした。
影の皇妃33話のネタバレ
貴族の学業
エレナが通い始めたフロンティア学術院は、様々な分野で学問を研究し、優秀な人材を育成するために設けられた教育機関です。
ここには平民から貴族まであらゆる身分の若者が在籍していますが、本当に勉強するために入学する貴族はほとんどいません。
かつてエレナがリアブリックから公女の振る舞いを徹底的に叩き込まれたように、紳士淑女は幼い頃から貴族としての私教育を受けています。
上流階級への昇格がすでに確定しているのに、わざわざ真面目に勉学に励む必要などないからです。
そんな貴族がフロンティア学術院にやって来る理由は一つしかありません。
それは、高位貴族同士の「人脈づくり」のためです。
若い貴族にとって、フロンティア学術院は社交界のリハーサルそのもの。
同年代の貴族同士で親交を深め、有益な仲間を作ることで、自分の地位を固める準備をしているのです。
エレナがフロンティア学術院の単独寮に入って以来、彼女の部屋には連日たくさんの令嬢がお茶会をしに集まっていました。
ベロニカ公女殿下は私達の憧れ。
所作のすべてがお美しい。
お茶会の参加者たちは皆にこやかに微笑み、ベロニカ公女の権力に取り入ろうと口々に彼女を褒め称えます。
エレナはそんな彼女たちに対して常に満面の笑顔で応じていましたが、内心では「面倒くさい連中ね」と蔑んでいました。
貴族がフロンティア学術院で学ぶ「政治」は、エレナにとって煩わしい事この上ない作業に過ぎませんでした。
セカンドミッション
今日のお茶会が終わって令嬢達が帰ると、アンとメイが広間の片付けを始めました。
広間から退出しようとしたエレナはメイに向かい、個別で頼みたいことがあるから後で自室に来てほしいと声をかけます。
「アンはその間カーペットでも叩いてなさい」
エレナに邪険に扱われたアンは、ショックを受けて顔面蒼白になってしまいました。
掃除道具を片付けてエレナの部屋にやって来たメイは、彼女から一枚の手紙を渡されます。
カストル商会のエミリオ会長宛に、この手紙を送ってきてほしい。
それも、送り主がベロニカ公女であることは伏せて、できるだけ早く着くように。
エレナから奇妙な指示を受けたメイは、訝しげな表情で手紙を見つめました。
メイの心情を察したエレナは、「気になるなら読んでもいいのよ」とつぶやいてニヤリと笑います。
「手紙がエミリオ会長に届けば良いだけの話だし、貴女に隠し立てをするつもりはないわ」
エレナからそう告げられたメイは、困惑の表情を浮かべました。
さらにエレナはもう一枚の紙を取り出し、「そこに書いてあるものを全部買ってきてフューレルバードに渡してほしい」と指示しました。
エレナのしたためた買い物リストには、カツラ・服・化粧品・染毛剤などの他に「ルシアの名札」という謎の項目も記載されています。
ルシアって確か、この前調べてこいって言われた生徒……?
どうして名札なんか用意する必要があるの……?
メイはエレナの考えていることがさっぱり分からず、ますます困惑の色を強めました。
前回と同様、買い物のことはアンに絶対に知らせないよう念押ししたエレナは、買い物に行く際にアンを部屋に呼んできてほしいと伝えます。
「……承知しました、公女殿下」
うやうやしくお辞儀したメイが部屋から出ていくと、エレナはテーブルの上に宝石箱を置きました。
「さてと……飴と鞭は使い分けないとね」
エレナはテーブル席の椅子に座り、意味深な笑みを浮かべました。
欲望に忠実な女
それからしばらくして、エレナの部屋にアンがやって来ました。
「こっちへいらっしゃい」
テーブル席の椅子に座っているエレナに手招きされたアンは、顔を強張らせながらおずおずと彼女のもとに歩み寄ります。
「私がどれだけ貴女を大事に思ってるか、ちゃんと分かってる?」
極度に緊張しているアンに向かって妖しく微笑むと、エレナは宝石箱をゆっくり開けました。
「いつも意地悪してごめんね これはほんの気持ちよ」
エレナは宝石箱の中から紅梅色のルビーの指輪を取り出し、恐縮しているアンの左手にそっとはめてあげました。
その指輪は、毎日自分のために献身的に働いてくれているアンへの感謝のプレゼントだと語るエレナ。
思いがけない言葉をかけられたアンは、瞳に涙を浮かべて感激の表情に変わりました。
「今まで私は、公女殿下から嫌われていると思っていました……」
アンが寂しそうにうつむいて自分の思いを吐露すると、エレナは「そんなわけないでしょ」と優しく微笑みながら彼女の手を握りしめます。
「メイは優秀なメイドだけど、どうも好きになれないからいつもお使いに行かせてるだけなのよ でもアンは違うわ 私は貴女を頼りにしてるから傍に置いておきたいの」
その言葉を聞いたアンは顔をほころばせ、自信に満ちた表情に変わります。
「この事はメイには秘密よ」
「もちろんです!この指輪、一生大事にします!」
自分の左手にはめられたルビーの指輪を無邪気に見つめるアン。
そんな彼女の振る舞いを真横から眺めていたエレナは、かつて前世でリアブリックから言われた言葉を思い出していました。
欲にまみれた人間ほど扱いやすい……。
用が済めば捨てられる操り人形であることも知らず、大公家の権力に身も心も魅了されていた前世のエレナ。
昔の自分のように高価な物で手懐けられているアンの愚かな姿を見ていると、まさにリアブリックの言う通りだと嘲笑せずにいられませんでした。
動き始める策略
その日の夕刻。
フロンティア学術院の周辺は、帝国の前夜祭で多くの人だかりができていました。
エレナが椅子に座りながら自室で本を読んでいると、何かを期待するような眼差しのアンが「前夜祭には行かれないんですか?」と声をかけてきました。
「公女だからといってお祭りに参加する義務はないし、興味もないわ」
エレナの冷淡な返答を聞いたアンは、落胆してうつむいてしまいます。
あまりにも分かりやすすぎるアンの態度を見て呆れたエレナは、前夜祭に行きたければ一人で行ってきても良いと告げました。
外出許可をもらったアンは表情を明るくし、お礼を言うと同時に全速力で部屋から出ていきました。
エレナとメイの二人きりになると、室内に静寂が戻ります。
メイの方に視線を向けたエレナは、この前頼んだ買い物の商品を全てフューレルバードに渡してくれたかと確認しました。
メイが「はい」と答えると、満足そうに微笑んだエレナがゆっくりと立ち上がります。
「それじゃ、私と一緒に記録室に行きましょ 面白いものを準備するのにちょうど良い場所なの」
不敵な微笑みを浮かべたエレナが、さっきまで読んでいた書物の表紙をメイの方に向けます。
その本には、「扮装の錬金術」というタイトルが記されていました。
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33話を読んだ感想
前回フロンティア学術院に到着したエレナは、今のところ順調に学生生活を謳歌しているようですね。
「勉強」という言葉を聞くと、授業に出席したり部屋で読書したりする光景をイメージしますが、貴族間で人脈を築くのも社会勉強の一つだという話には思わず唸らされました。
顔が広い人ほど出世しやすいのは、どの業界にも通じる鉄則。
一見遊んでいるように見えるお茶会も、実はコミュ力を高める重要なトレーニングの一つなのですね。
ベロニカ公女と顔見知りになろうと群がってくる令嬢たちの姿には、汚らしい政治の世界を彷彿とさせられて失笑せざるを得ませんでした。
そんな中、エレナはメイに二度目の指令を発出。
重要な用件を記載した手紙を「見てもいいよ」と言い切るエレナの自信満々な態度には、メイへの信頼が表れているような気がしました。
上司にこんな態度で接せられたら、意気に感じない部下はいないでしょう。
物欲主義者のアンに宝石をプレゼントして監視役を手懐ける作戦も、見事にはまっています。
エレナは本当に人を操るのが上手いですね。
ひょっとすると、アンがリアブリックを裏切ってエレナに寝返る展開があるかもしれません。
エレナがメイに買わせた商品は、おそらくルシアに変装するためのアイテムでしょう。
エレナはルシアに化けて、フロンティア学術院内で二重生活を送るつもりなのでしょうか?
ベロニカ公女の影武者を務め、熱病にかかった少女ルシアまで演じるエレナは、オードリー・ヘップバーン並の名女優の道を歩んでいる気がします。
はたして、エレナはルシアになりすまして何を企図しているのでしょう?
そして、メイを伴ってやって来た記録室で何を始めるつもりなのでしょうか?
第34話の展開がますます楽しみになってきました!
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影の皇妃33話!まとめ
こちらでは33話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- 貴族がフロンティア学術院で学ぶ政治は、エレナにとって煩わしい事この上ない作業に過ぎないよう。
- 昔の自分のように高価な物で手懐けられているアンの愚かな姿を見ていると、まさにリアブリックの言う通りだと嘲笑せずにいられなかった。
- 不敵な微笑みを浮かべたエレナが、さっきまで読んでいた書物の表紙をメイの方に向ける。本のタイトルは「扮装の錬金術」と記されていた。