ピッコマ独占配信の人気コミック「影の皇妃」。
「続きが気になる!」
「エレナはどうなる?」
こちらでは「影の皇妃38話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回のあらすじ
前回は、本物のベロニカ公女が危篤状態に陥り、大公家に激震が走りました。
解毒剤が見つからない現状、ベロニカ公女を治療する方法がないため、リアブリックは苦肉の策として別の毒を彼女の体内に注入して症状を緩和させる賭けに出ました。
一方その頃、フロンティア学術院にいたエレナはメイに一枚の紙を手渡し、リストアップしておいた人物の詳細を情報ギルドに調査依頼してくるよう言付けます。
そして、再びルシアに変装すると、学術院内にあるラファエルのアトリエに出向きました。
エレナと再会したラファエルは激しく戸惑いながらも、先日彼女から告げられた言葉を胸に芸術家としての生き様を見つめ直すようになったことを打ち明けます。
「もう一度自分の絵を見てほしい」と言われたエレナは、ニッコリ微笑んで彼の頼みを快諾しました。
影の皇妃38話のネタバレ
差出人不明の手紙
3か国の連合によって構成されたベルカン王国。
その首都に建てられたとある豪邸内では、一人のボブヘアーの少女が高熱でうなされて寝込んでいました。
「北部熱病です 残念ながら現時点で有効な治療法はありません」
ベッドの脇に立っていた医師が、沈痛な面持ちで診断結果を告げました。
医師の見立てを聞いた途端、ベッドの反対側に立っていた一人の男性がショックのあまり大きく体をよろめかせてしまいます。
「何か方法があるはずだ……ルシア……お父さんが必ず治してあげるからね……」
カストル商会の商会長エミリオは、息も絶え絶えの娘に向かって気休めの言葉をかける事しか出来ませんでした。
自室に戻ったエミリオは机の上で顔を両手で覆い、ひたすら途方に暮れます。
医師の言う通り、北部熱病の治療薬は世界中どこを探しても見つかっていません。
このままでは、娘のルシアの死は時間の問題でした。
ふと目を開けたエミリオは、机の上に見慣れない手紙が置かれている事に気づきます。
その手紙を開封してみると、なんとそこには北部熱病の治療薬の作り方が記載されていました。
驚いたエミリオはすぐに使用人を呼び、手紙の指示通りラムネジアの花を調達してくるよう命じます。
この手紙の送り主は、一体誰なんだ……?
エミリオは震える手で差出人不明の手紙を握り締めながら、困惑の表情を浮かべていました。
絵画技法を伝授するエレナ
一方その頃、本物のルシアそっくりの格好に変装したエレナは、ラファエルのアトリエで一枚の絵画に見入っていました。
それは、以前ラファエルが描いた「崩れた信仰」という抽象画。
帝国の宗教の絶対的シンボルである教会を手前に据え、背後に広がる大自然が倒錯的に歪む情景が描かれていました。
絵を見た感想を問われたエレナは、教会と大自然との境界を指差して「ここの遠近法が気になる」と答えます。
自然界には空気が存在するため、遠くにある対象物は人間の目に青みがかって映る。
彩度を下げて輪郭をぼかさないといけないのに、前後の対象物を同じ太さの輪郭線で描いているせいで、リアリティーに欠けるとエレナは指摘しました。
その言葉を聞いたラファエルは口元に手を当て、険しい表情で自分の絵を凝視し続けます。
「……すみませんが、少し一人にしてもらえますか?」
「え?あ、はい わかりました」
彼の真剣な雰囲気に圧倒されたエレナは、追い出されるような形で部屋を出ました。
ちょっと難しいことを言ってしまったかな……?
エレナは苦笑いを浮かべながら、アトリエを後にしました。
その数日後。
再びラファエルのアトリエを訪れたエレナは、手直しした作品を見せられ言葉を失います。
「少しはマシになりましたか?」
「……マシだとかそんな次元の話じゃないわ……」
キャンバス上には、本物の景色と見間違うほどリアルな情景が描かれていました。
エレナは言葉でほんの少し指導しただけなのに、ラファエルはこの数日間で遠近法を完璧にマスターしてしまったのです。
もともと遠近法は未来のラファエルが考案することになる絵画技法ですが、この若さでそれをあっさり習得してしまうのは尋常でない才能の持ち主の証拠。
やはり彼は時代を代表する天才画家だと確信せずにいられませんでした。
それ以来、エレナは彼のアトリエに通う度に、様々な絵画技法をレクチャーするようになります。
前世で絵の先生だったラファエルから教えられたテクニックを、今度はラファエル自身に伝授するエレナ。
二人の奇妙な交流は、幾日にも渡って続きました。
ラファエルに足りないもの
対象物に明暗を付けて立体感を表現する技法を教わったラファエルは、さらに手直しした作品をエレナに見せます。
「この前アドバイスしてもらった事を意識して描いてみましたが、どうでしょうか?」
ラファエルは自信たっぷりの表情で、立体感抜群の美麗な彫刻画を提示しました。
「素晴らしいですわ でも……」
その絵を見たエレナは、思わず顔をしかめて言葉に詰まってしまいます。
確かに、彼の絵画テクニックが短期間で見違えるほど上達したのは間違いありません。
けれども、それは単に見栄えが良くなっただけの話に過ぎず、彼の作品からは芸術に不可欠な「魂」をまるで感じないのです。
所詮は、対象物の模倣画の範疇。
まだ若いからか、画家としてのラファエルの「味」が無いことに、エレナはひそかに失望していました。
沈黙するエレナを見て彼女の胸中を察したラファエルは、悲しそうな表情に変わります。
「やっぱりまだ絵に心がこもってないように感じますか……せっかく時間を割いて教えてもらっているのに、満足させられなくて申し訳ないです……」
うなだれるラファエルを見たエレナは穏やかに微笑み、「そんなに自分を責めないでください」と慰めました。
悩んでいるのは、前進している証。
これも成長への第一歩だと言って、彼の努力に対して最大限の敬意を払いました。
エレナに優しく微笑みかけられたラファエルは、思わず頬を紅潮させて彼女の笑顔に見入ってしまいます。
「本当に参ってしまいますよ 私より若いのに大人っぽい方ですね」
「それは私が老けて見えるって事ですか?」
「まさか」
殺風景なアトリエ内に、二人の朗らかな笑い声が響きました。
交差する運命
ちょうどその時、アトリエの扉を叩くノックの音が聞こえてきます。
「ラファエル 中にいる?」
ドアの向こうから、女性が声をかけてきました。
「いるよ!……まったく、いつもいきなり来るんだから……」
苦笑いを浮かべたラファエルは、自分の友人が来たようだとエレナに告げてアトリエの扉を開けました。
入室してきた女性はアトリエ内の散らかり具合に文句を言った後、壁際に立っているエレナに視線を向けます。
「あれ?珍しいね、お客さん?」
「ああ、こちらはルシアさん 私の相談役だよ」
「へぇ~ 教授にまで楯突く貴方がそう言うくらいなら、きっと凄い方なのね」
やって来た女性はクスクス笑いながら、エレナの方に歩み寄ります。
「はじめまして セシリアです」
セミロングの綺麗な髪をなびかせた美女が、ニッコリ微笑みながら自分の右手を差し出します。
しかし、エレナは自分に対して差し出された手を取ることが出来ず、呆然と彼女の顔を見つめたまま体を小さく震わせていました。
どうして……貴女がここにいるの……?
自分の目に映っている美女・セシリアが未来の皇后であることを知っているエレナは、予期せぬ展開に激しく混乱しました。
そんな事とは露ほども知らないセシリアは、青ざめているエレナの様子をキョトンとした表情で見つめます。
皇后と皇妃。
皇太子シアンを巡って前世で恋敵の関係にあった二人の女性が、ついに運命の邂逅(かいこう)を果たしてしまったのでした。
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38話を読んだ感想
フロンティア学術院に来てからエレナが蒔いてきた種が、少しずつ実を結び始めてきたようですね。
本物のルシアは熱病によって死ぬ運命だったものの、エレナが彼女の父親に手紙で治療法を教えたため、幸い一命を取り留める展開になりそうでホッとしました。
普通の人間は信憑性のない情報をいきなり告げられたら疑いますが、追い詰められている状況ならそんな余裕はありません。
手紙の出し方といい、タイミングといい、エレナの作戦は見事に最大限の効果を発揮したことになります。
やはり、未来の知識を活かした人命救助は、見ていてとても胸がスカッとしますね。
とはいえ、これで本物のルシアがフロンティア学術院に復学するようになったら、本物と偽物が入り乱れて騒動になりそうな気がしないでもありません。
エレナは、本物のルシアが完全復活を果たす前に全ての策略を終わらせるつもりなのでしょうか。
そして、ルシアに化けて通い詰めているアトリエでは、エレナの画法指導が続いています。
かつて絵の先生だった人物に弟子が絵の手ほどきをするというねじれた状況が、何とも滑稽で思わず笑ってしまいました。
エレナの指導によってラファエルの才能が開花すれば、ルネサンスの訪れがもっと早くなる可能性もありそうです。
そんな中、アトリエにやって来た後の皇后・セシリア。
皇太子シアンの正妻であり、大公家側の皇妃だったエレナのせいで毒殺される運命にある悲劇のヒロインがついに現れました。
シアンと関わりたくないと思っていたエレナにとってみれば、一番会いたくなかった女性と言っても過言ではないでしょう。
どんなに運命を変えようと思っても、皇室の人間と関わる未来は無慈悲にも繰り返されてしまうのかもしれません。
この分では、エレナとシアンが学術院内で出会うのも時間の問題のような気がします。
はたして、セシリアと出会ってしまったエレナは、彼女とどんな風に関わっていくのでしょうか?
第39話以降の展開がますます気になってきました!
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影の皇妃38話!まとめ
こちらでは38話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- 目を開けたエミリオは机の上に見慣れない手紙が置かれている事に気づく。その手紙を開封してみると、北部熱病の治療薬の作り方が記載されているのだった。
- 前世で絵の先生だったラファエルから教えられたテクニックを、今度はラファエル自身に伝授するエレナ。二人の奇妙な交流は、幾日にも渡って続くのだった。
- ラファエルのアトリエの扉を叩くノックの音。そこに入ってきたのは未来の皇后であるセシリアだった。