まんが王国配信の人気コミック「けだものたちの時間～狂依存症候群～」22巻のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前巻のあらすじ
前回の21巻で、愛理と優斗はショッピングセンターに買い物へと出掛けます。
愛理の実家に贈り物をしたいと言われ、愛理は渋々了承しました。
優斗は何かを愛理の母親から電話で頼まれていて……。
けだものたちの時間～狂依存症候群～22巻あらすじ・ネタバレ
父親の死を願う愛理
トイレの個室に座り汚れた下着を見たまま、愛理は「ごめんなさい」と考えています。
何かを思い出しているのです。
愛理は父親の死を願っていますが、それは被害者を増やしたくないからです。
店に戻ると、すでに優斗は買い物を済ませていました。
愛理は薬局を探していて、時間が掛かってしまったのです。
生理が来たのだと伝えると優斗はもう帰ろうかと言いだしました。
愛理は生理痛が酷いため、いつも苦しんでいるのです。
痛み止めを飲んだから大丈夫だと愛理は答えました。
2人はモモを迎えてドッグカフェにいます。
「義母に送るディフューザーはシトラスとラベンダーにした」
そう優斗が報告しますが、愛理は適当に返事をしました。
愛理は、また昔のことを思い出しています。
母親に対する愛理の嫌悪感
父親から顔面を激しく拳骨で殴られ、目が開かないほど腫れたことがありました。
しかし母親は見て見ぬふり。
殴られ終わってから、母親は、しばらく学校は休み、と言いました。
さらには愛理が悪いのだと言います。
父親に逆らうべきではないと母親は愛理に忠告しました。
愛理は1度も母親からかばわれたことがありません。
過去に愛理は「助けて、父親と別れて」と頼んだことがありました。
しかし母親は、生活が出来ないから無理だと答えたのです。
愛理は、それなら自分を捨ててほしいとも頼みました。
施設でも親戚の家でも、家以外ならどこでもいいから、と。
愛理の頼みに対して、母親は、無理に決まっていると答えただけ。
母親は、女手1つで生きていけるわけがないと思い込んでいました。
そんな母親に対し、愛理は強い嫌悪感を抱いていました。
母親のように、他人によりかかる人生は嫌だと愛理は感じています。
自分の道なら後悔したとしても引き受けられると。
勝手に愛理の両親とキャンプの予定を立てる優斗
ずきずきと下腹部が痛みます。
おなかが痛いのかと聞かれ、愛理は大丈夫だと答えました。
すると優斗は、母親にメールを返すようにと言い出したのです。
必要がない、忙しい、と愛理は答えました。
ようやく家を出たのです。
……モデルになるという話をしたあと、母親は愛理を止めました。
父親と2人きりなんて、と母親は涙を浮かべたのです。
自分が可哀想で泣いているのだろうか、と愛理は感じました。
母親を捨てるのかと聞かれた愛理は、無表情で「うん」と答えたのです。
そのあと高3の冬が来たのです。
優斗は愛理に「家族なのに冷たい」と言い出しました。
昔は違ったという優斗に、愛理は「変わっていない」と答えます。
そんな愛理に「1回ちゃんと話したほうがいい」と優斗が切り出しました。
優斗はパンフレットを取り出します。
少し前から愛理の両親と、キャンプの話を進めていたと言うのです。
仕事もある、なぜ勝手に連絡を、と愛理は拒否しました。
優斗は愛理が怒るから言い出せなかったと答えます。
愛理の母親は「反抗期の娘と仲直りができる」と楽しみにしているようです。
それを聞いた愛理は顔色を変えました。
もう22歳なのに思春期の女子高生みたいだ、と優斗は言います。
「今井が愛理の価値観を歪めて親を敵だと思い込んでいる」
優斗はそう考えているのです。
険悪なムードの2人に、モモがおろおろし始めました。
優斗はモモを撫でながら「早く立ち直ってほしい」と言います。
腹痛が激しくなりました。
心配する優斗に「大丈夫」と愛理は大きな声で答えます。
その声が大きすぎてモデルの2人は周囲に気付かれてしまいました。
もう帰ろう、と優斗が促します。
過去を思い出した愛理は……
優斗が会計をしている最中も、ずきずきと下腹部が痛んでいます。
「バランスを崩せば恐ろしいことが起こる」
愛理はそう考えていましたが、崩すべきだったのかとも感じています。
しかし、出来なかったのです。
優斗には自分が何をされてきたのか、言いたくありませんでした。
優斗は振り返ると「家族だけは何があっても味方」と言い出します。
生きてさえいれば絶対分かりあえると優斗は言いました。
愛理は『あんたが避妊しないからでしょ』という言葉を思い出しています。
腹痛がどんどん激しくなっていき、愛理は立ち止まりました。
しんどい。
そう言うと、愛理はそのまま倒れ込み……。
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けだものたちの時間～狂依存症候群～22話を読んだ感想
「避妊しなかったから」という言葉を思い出した愛理。
ということは、愛理は父親の子を妊娠してしまったのでしょうか。
愛理の意志ではなく、無理やりだったはずです。
「あんたが」というのは、どう考えてもおかしいと感じます。
母親が言ったということですよね。
こんなことを言われて、母親を好きになるはずがありません。
父親がいないと生活出来ないと考えている愛理の母親。
その暴力が自分に向くことを恐れたのでしょう。
愛理は本当に周囲の人間に恵まれていないと感じます。
母親が愛理に対して「反抗期」と考えているなら、最悪です。
反抗期など1ミリも関係ない話ですよね。
両親とも、嫌われても仕方ないとしかいえない状況です。
母親は愛理に「母親を捨てるのか」という質問をしました。
むしろなぜ捨てられないと考えたのかが疑問です。
ずっと見て見ぬふりをしてきた人の言葉とは思えません。
せめて卒業を機に逃がそうというなら分かります。
自分が困るからという理由では、愛理も納得しませんよね。
ただただ気持ち悪いと感じました。
それ以上に気持ちが悪いのが優斗です。
自分の考えを愛理に押し付け過ぎだと感じました。
愛理が嫌がるのを分かっていて、キャンプだなんて！
せめて家族を嫌う理由を知ろうとしてほしいですよね。
性的暴行の事実を知らない以上「仲良くしてほしい」と感じるのは仕方ありません。
しかし相手が本気で嫌がっているのに、交流を共有するなんて。
善意なのでしょうが、怖いとも感じます。
愛理は優斗と一緒にいたら、傷が深くなるだけなのではないでしょうか。
優斗が愛理を大事にしてくれているのは、良く分かります。
ただ踏み込んではいけない部分もあるのではないかと思うのです。
今井とは違う怖さが優斗にもありますね。
痛みを我慢していた愛理は、出掛けた先でそのまま倒れてしまいました。
生理痛が酷い愛理ですが、ストレスも大きな原因なのかもしれません。
このままキャンプが決まってしまったら、愛理はさらにつらくなるでしょう。
母親はともかく、父親が何をするか分からないのが恐怖です。
また同じことが繰り返される可能性だってあるでしょう。
何とか家族でのキャンプを中止できれば良いのですが……。
けだものたちの時間～狂依存症候群～22巻まとめ
こちらでは22巻の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 生理痛の痛み止めを飲んで愛理は優斗と買い物をしていました。ドッグカフェで優斗が義母に送るプレゼントの報告しますが、愛理は適当に返事をします。
- 愛理は、昔の母親のことを思い出します。そんな母親に対し、愛理は強い嫌悪感を抱いていました。
- 愛理に「1回ちゃんと話したほうがいい」と優斗が切り出し、勝手に愛理の両親とキャンプの予定を立てます。
- 痛みを我慢していた愛理は「避妊しなかったから」という言葉を思い出し、そのまま倒れ込みます。
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