『クズ人間、治療します。ー人格整形外科ー』の第17話のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前話のあらすじ
母親と確執を持つ大学生・ほのかは、まだ海馬院長の「手術」に乗り気になれません。
そんな時、医院にの新たな患者・15歳の莉乃は、毎日母親を殺す夢を見ると話して—!?
原因のクズが母親だと踏んだ海馬は、母親についての話を詳しく聞き出すのでした—-。
クズ人間、治療します。ー人格整形外科ー17話あらすじ・ネタバレ
浪費癖
莉乃は、今日も焦り、思わず声を荒げます。
母親がまた、父親の養育費を使い込んでしまったのです。
服に靴にカバンに溢れかえった部屋、当人は春色のネイルをしたのだとご機嫌です。
養育費もまた請求すればいいと笑うのです、子どもの扶養義務はあるのだから、と。
離婚した父親が送ってくれるお金は、本来莉乃の学費や食費のためにあるはずです。
母親の浪費癖のためにあるのではないと、どうして理解できないのでしょう?
訴えれば、母親は逆ギレするのです。
学校の費用は養育費だけでは足りもせず、離婚して自由になったと思ったのに、子どものためだけに働き詰めなのだと。
たまの買い物で気晴らしして何が悪い、と言われてしまえば、養って貰うだけの中学生に、帰る言葉はありません。
気分が悪いと飲みに出かける母親を、それでも必死に呼び止めます。
相談しなくてはいけないことがありました、明日期限の進路希望調査についてです。
話を持ち掛ければ、母親から返ってきた言葉は単純明快でした。
高校に行かせるお金なんてない、中学卒業と同時に働いて今まで育てた分の金を返してくれ、と。
バイトと夢の始まり
しだいに言い返す気力も無くなったと話す莉乃に、ほのかは自分を重ねてしまいます。
しかし莉乃は、母親の苦労も十分理解していて、感謝もしています。
離婚したばかりの頃、幼い自分に向かって、頑張るからついてきてと話したやさしい母親を、覚えているのです。
だからバイトを始めました、高校へ行くお金を貯めるために。
中学生のバイトは本来駄目なのですが、近所の個人経営のレストランで働いています。
人のいい店主が、事情を聞いて内緒で雇ってくれたのです。
バイト代は現金でくれるし、これなら公立高校くらいは通えるようになると話す莉乃に、海馬は言い当てるのです。
母親を殺す夢を見るようになったのは、バイトを始めた頃からでしょう?と。
当たり、でした。
海馬にすれば、莉乃は本当に賢い子どもでした。
夢は、彼女の脳が無意識に見せる、警告なのです。
バイトで自立心が芽生えたのをきっかけに、このろくでもない危険な母親を捨てろと言う警告—-。
治療の選択肢
身内を捨てる決断なんて、15歳の少女にすぐにくだせるはずもないのです。
その隙に海馬は、母親の脳をいじってしまおうと持ちかけますが。
ヒロトの母親が過ったほのかは、とっさに他の可能性について口を挟むのです。
例えば依存症の可能性はないかと、それなら通常の治療で十分なはずだと。
けれど、娘に対する発言を考えれば、ただの依存症とも思えません。
海馬は、賢い中学生の、その瞳の奥に問いただします。
自分の母親の正体について。
莉乃は、答えませんでした。
母親の話ではなく睡眠薬を貰いに来たのだと、気分を害した様子で席を立ちます。
去り際、海馬はそっと囁くのです。
クズ親を捨てる決意が固まったらまたおいで、と。
綻び
変な医者、と莉乃は思いました。
母親は確かに仕方のない親ではありましたが、見知らぬ医者にクズ呼ばわりされる筋合いもありませんでした。
高校生になれば、バイトだって堂々とできるようになります。
少しでも家にお金を入れて母親を楽にさせてあげられれば、無茶な浪費癖も治るかもしれません。
そうすればあんな酷い夢も見なくなると、信じていたかったのです。
けれど翌日、進路希望調査が出せないことと、授業料を待ってほしいと教師に伝えに行った際。
知ってしまうのです、莉乃の学校ではひとり親家庭の教育費や給食費は免除されていると。
子供はそんなことを心配しなくていいと、担任の言葉は彼女の耳に届きませんでした。
不安の中、バイト先に向かいます。
頭の中が嫌な予感でいっぱいなのです、気付き始めてしまっているのです。
だって莉乃の教育費を払わなくていいなら、すっからかんになった養育費の使い道はすべて——部屋に溢れる服に靴にカバン。
バイト先について、さらに驚くことになります。
店長と向かい合う母親が、そこにいました。
莉乃が店に入るところを見かけて、店長を問いただしたと、そう話すのです。
そして、カモを見つけた顔で、ニヤリと笑うのでした。
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クズ人間、治療します。ー人格整形外科ー17話を読んだ感想
莉乃ちゃんがめっちゃいい子です……!
ボーイッシュで活発的な見た目と、母親を殺すという行動的な夢から、ガサツだったり乱暴だったりな印象がありましたが。
気の抜けたように笑う顔が、へにやっとして愛らしい、スレたところのない15歳の少女です。
ほのかは、随分と感情移入のしやすい患者さんだと思います。
離婚していて、母親と取り残されてと、家庭状況に似たところが見受けられます。
そろそろ、彼女の母親の話になるのでしょうか。
今回の話は、何だかリハーサル感が致します。
手術を進める海馬に、依存症の治療をと話を逸らしたところも、彼女の決意が決まっていない表れだったように思います。
莉乃ちゃんが本当に真っ当だなと感じたのは、お母さんの相談に来たんじゃない、のセリフです。
今までの患者さんは、どこかで加害者がいることには気付いていたように思います。
けれど莉乃は、あくまで自分の問題だとして、病院に来たのです。
彼女が、少女ゆえの真っ直ぐさかなと思いました。
悪いことを誰かのせいに押し付けるズルさはなく、かといって言い聞かせるように自分自身を騙すわけでもない。
けれど、奥底では危機的な状況に気付いていて、警告が夢となっているのは、素敵だなあと思いました。
家族思いのいい子なだけではなく、賢い子なのだと分かります。
賢いゆえに彼女はどんどんと、母親のおかしさに気付いていってしまうのでしょう。
母親がバイト先にやって来たのは、何でしょう?
莉乃がバイトをしていること自体は、母親にとってデメリットはないはずです。
問題は、そのバイト代が自分の元に入ってこないこと、でしょうか?
そして悪いことに、莉乃の学校はバイト禁止で、経済的な理由でのバイト申請すら無さそうなんですよね。
それからおそらく、親の許可なく働くことって、できない年齢なのではないでしょうか。
となると、母親の一声で、彼女の未来が決まってしまうのです。
母親の意に背いて、高校に通うためにバイトをしていた莉乃。
しかし、そのバイトを取り上げられたら—-?
バイト自体を辞めさせられる、でも、バイト代を母親のために使わせられる、でも。
高校へ行くための貯金が作れなくなった時点で、彼女の未来は母親の操り人形になります。
中学卒業を期に、学びたい意思に反して、母親のために働くことになるのです。
莉乃は、手術に踏み切ることでしょう。
ほのかは、その結末にどう動き、どう見守るのでしょうか。
クズ人間、治療します。ー人格整形外科ー17話まとめ
こちらでは17話の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 莉乃の学費や食費の養育費を母親が使い込んでしまい、訴えれば逆ギレするのです。進路希望調査について相談すると、中学卒業して働いてくれ、と言いました。
- 莉乃は高校へ行くお金を貯めるためにバイトを始めました。
- 海馬に莉乃は、母親について答えませんでした。睡眠薬を貰いに来たのだと席を立ちます。
- バイト先に向かうと店長と向かい合う母親が、そこにいました。
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