『ノスタルジヰをもう一度〜大正結婚物語〜』の第3話のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前話のあらすじ
結婚したというのにそっけない和次に、千紗子は、自分の片想いを思い知ります。
けれど、和次は和次で必死に想いを抑えていたのです、千紗子がいるべきは兄・和優の隣なのだからと。
一方、兄・和優も、千紗子を取り戻すべく、動き出すのでした。
ノスタルジヰをもう一度〜大正結婚物語〜3話あらすじ・ネタバレ
妻として、妻だから
夫婦として初めて参加する社交界、馬車を降りた和次と千紗子。
いつもの調子で歩いて行ってしまう和次に、ドレス姿の千紗子は追いつけません。
先に行かないでと声を掛ければ、千紗子が遅いのだといつもの憎まれ口。
それでも待っていてくれる和次の、妻として初めての公の場、しっかりしなきゃと気合を入れる千紗子です。
会場に入れば、たくさんの人が結婚祝いの挨拶をしてくれます。
お礼を述べながら、和次は皆に千紗子を紹介します。
妻の千紗子だ、と。
妻と初めて和次の口から紡がれた言葉に、意識してしまった千紗子は、顔を真っ赤にします。
モジモジし始める様子も相まって、可愛らしいと周りの人からは大好評。
千紗子を褒める声が止まらず、さらに顔が赤くなる千紗子です。
その様子に、和次は面白くありません。
千紗子の可愛い顔を、これ以上他の人に見られていたくはないのです。
けれど面と向かってそんなことは言えず、コッソリと千紗子に告げる際、みっともない顔をするなと、憎まれ口を叩いてしまいます。
一方、和次の心情なんて、千紗子は知るはずもありません。
あんまりな言い方にカチンと来て、和次を置いてバルコニーに出ます。
和次はきっと……
バルコニーには先客がいました、和次の兄・和優です。
妻として和次の側にいなくていいのか、と尋ねる和優に、ついつい愚痴を零す千紗子。
和次のそっけなさも口の悪さも昔からですが、夫婦として慣れていないのもあり、もう少し優しくしてほしいと思ってしまいます。
すると和優は話すのです、和次も不服なのだろう、と。
昔から、親の言うことを聞いてきた兄の和優と対照的に、弟の和次はいつだって自分の意思で動きたがりました。
今回の千紗子の結婚も、親の急な気まぐれで決まったもの、和次はきっと本心では嫌がっているに違いありません。
特に、父親の言うことに素直に従うのを、彼は何よりも嫌っていました。
ふと、和優が庭園の話を持ち出します、小さい頃によく3人で遊んだ庭園。
すると、曇っていた千紗子の表情が、途端にフワリとほぐれるのです。
和次は昔からあの性格だったと、愛しそうな笑みを零すのです。
和優の本音
千紗子とは対照的に、和優の表情は陰ります。
小さい頃から和優と結婚するのだと信じていたと話しながら、安心しきった顔で庭を眺める千紗子。
その後ろ姿に重なるように立って、和優はそっと彼女の手に、自分の手を重ねます。
そして、振り返った彼女と真っ直ぐに目を合わせて、本心を告げるのです。
ずっと千紗子が好きだった、と。
彼女は慌てることもなく赤くなることもなく、真っ直ぐと目を合わせたまま、静かに和優の言葉を聞いていました。
彼女にとって自分が、いつだって優しいお兄ちゃん、に過ぎないことには、気付いていました。
けれど、何とも思っていない子に優しくするほど、和優だってお人好しではありません。
物心ついた頃に親に聞かされて以来、千紗子は将来自分の妻になるのだと、想い続けていたのです。
だというのに、当の親の気まぐれで、あっという間に千紗子の結婚相手は、弟の和次に入れ替わりました。
和優だって、まだこの結果を受け入れられていません。
誰と結ばれるのが皆の幸せ?
千紗子も和次も和優も、3人ともの心が、急なことに追いつけず、宙ぶらりんになっているのです。
和優は問いかけます、自分と一緒になった方が幸せになれるのではないか、と。
そして付け加えるのです、千紗子にとってだけではなく和次にとっても、と。
結婚式でも初夜でも今日の社交界の様子でも、確かに和次は、この急な結婚に乗り気ではないようでした。
千紗子がチラリと会場の和次を伺えば、どこかのご令嬢の相手をしています。
千紗子以外にはそんな顔をできるのかと、思わず思ってしまうほど、穏やかな顔で。
迷う千紗子に軽い笑みを漏らした和優は、考えておいて、と言い残して去っていきました。
月の浮かぶ晴れやかな夜にひとり、千紗子は答えを探します。
親の決めた相手と結婚するのは、当たり前のこと。
いくら余りに突然すぎるといっても、和次と結婚することは、おかしなことではありません。
それでも、この結婚がもし和次の重荷となっているのなら?
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ノスタルジヰをもう一度〜大正結婚物語〜3話を読んだ感想
兄様が策士です。
しっかりガッチリ、埋めれるだけの外堀だけ、余さず埋めていった感じです。
肝心の千紗子の想いを強要することは、決してしない。
あまりの見事さに、ムカつくのか、天晴れと褒め称えたいのか、分からない感情が渦巻いております。
そうですね、見事、の一言に尽きる気が致します。
この兄様、千紗子が和次のことを好きだと、気付いていやがりますね。
でおそらくになりますけれど、和次が千紗子を好きなことにも、気付いているのでしょう。
完全な負け戦だと知っていながら、お兄様は打てるだけの手を打っていった訳です。
あくまで、千紗子の心が自ら、和優を選ぶように。
唯一の難点を挙げるとしたら、見事過ぎたことでしょうか。
兄様に、感情に振り回された様子は、一切ありません。
ただ、幼い頃からそうだと思っていた道がズレたから、修正しようとしているだけに見えます。
ただ親父様の言いつけを守るいい子ちゃんなら、そもそも親父様の言いつけで結婚した2人の仲を、裂く理由も無いのですけれど。
それでも兄様からは、千紗子を好きだと真っ直ぐに告げてなお、千紗子自身が好きだという感じが致しません。
あくまで、親の言いつけで自分のパートナーと思っていたから、まだ切り替えができないだけ、に聞こえます。
それでも、十分過ぎる理由ではありますけれど。
親父様達の急な賭けという奇行は、理由が明かされた方が、納得はしやすいのだろうと思います。
個人的には理由ひた隠しで、本当にただの気まぐれでも面白い気は致しますけれど。
和優に想いを告げられて、それでも顔を赤らめたりしない千紗子が、意外でした。
初心なのかと思っていれば、彼女は中々、心の強い女性のようです。
彼女が見つめるのは和次だけ、急な至近距離にも、和次以外の男性なら、何の反応も致しません。
和次は随分と、不利な試合をさせられている気が致します。
いえ、千紗子の気持ちを思えば、不利なのはただただ兄様なのですけれど。
和優と和次の立ち振る舞いだけ見れば、弟に勝ち目が無さ過ぎます。
策士な兄様に対して、弟はまるで小学生男子、好きな子に素直に好意を示せません。
優秀な兄と比べ続けて、刷り込まれた劣等感も敗北感も、あるでしょうしね。
彼が強気に出るためには、千紗子の協力が不可欠な気が致します。
千紗子だって本当は和優と結婚したかった、和次の持つこの勘違いを、千紗子が否定しなかったのが痛いところです。
まあ、自分との結婚を突貫工事は嫌だと言った相手に、私はあなたでよかったわなんて、言えないかもしれませんけれど。
千紗子が好いていてくれることが、多分何よりも、和次の力に支えに、なるのだろうなあと思います。
ノスタルジヰをもう一度〜大正結婚物語〜3話まとめ
こちらでは3話の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 社交界の会場に入ると、たくさんの人が結婚祝いの挨拶をしてくれました。妻と初めて和次から聞く言葉に、千紗子は意識して顔を真っ赤にします。
- あんまりな言い方に千紗子は、和次を置いてバルコニーに出ると和優がいました。愚痴を零す千紗子に和優は、小さい頃によく3人で遊んだ庭園の話をします。
- 和優はずっと千紗子が好きだった、と告げます。しかし、千紗子は静かに和優の言葉を聞いていました。
- 和優は自分と一緒になった方が幸せになれるのではないか、と問いかけます。迷う千紗子に和優は、考えておいて、と言い残して去っていきます。
- 千紗子は、夜にひとり答えを探します。
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