ピッコマ独占配信の人気コミック「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」。
「続きが気になる!」
「ロクサナはどうなる?」
こちらでは「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜23話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回までのあらすじ
前回は、ペデリアン一族に伝わる不思議な能力を発動させたカシスが、命を落とす寸前だったロクサナを救います。
体調が弱り切っているのに「貴方は私が守る」と言い張り続ける彼女の姿を見て、「本当の兄でもない俺をどうしてそこまでして守ろうとする?」と尋ねるカシス。
その言葉を聞いたロクサナは、死んだ兄・アシルの存在をデオンやカシスに自分の弱点扱いされているような気がして非常に不愉快でした。
その後、夢の中でアシルと再会したロクサナは、消滅する兄の姿を見て大粒の涙を流します。
アシルが自分にとってどれほど大切な存在だったか思い出した彼女は、傍に寄り添ってくれるカシスの前で初めて泣き顔を晒しました。
二度と誰にも見せないと心に決めていた泣き顔を見られ、カシスに対して気まずさを感じるようになる中、ロクサナはペデリアン一族の捜索隊が残した暗号をカシスに手渡します。
カシスの明るい表情を見て、彼を館から脱出させる計画が上手くいきそうな手ごたえを感じるロクサナ。
しかし、呼んでもいない毒蝶が突然自分の周りに出現し始め、予期せぬ異常事態に困惑を覚えます。
そんな中、情緒不安定な彼女の身を心配したカシスは、「俺がここから逃げたらお前はどうなるんだ?」と尋ねました。
ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜23話のネタバレ
逆転した関係
カシスの質問を聞いたロクサナは、呆れて言葉を失ってしまいます。
彼を館から逃がすために尽力しているのは、全て自分の保身のため。
にもかかわらず、彼は脱走を手助けしてくれる目の前の女性が犠牲になることを心配してくれている。
監禁されている状況下でも他人のことを第一に気遣うカシスの優しさは、邪悪なアグリチェ一族の中で育ったロクサナにとって到底理解できる感性ではありませんでした。
「貴方こそ、私を自分の妹と勘違いしてるんじゃないの?」
あえて冷たく突き放すような言葉を投げかけても、カシスの真剣な眼差しは揺らぎません。
「俺がお前を心配したらダメなのか?」
カシスの言葉を聞いたロクサナは、耐え難い動揺を覚え始めます。
これまで支配者と被支配者の間柄だった二人の主従関係が、いつの間にか完全に逆転。
まるで主人の方が家来に保護されているような不自然な状況に、強烈な不快感がこみ上げてきました。
ロクサナは一つ息を吐くと、「ちょうど良い機会だからここからの脱出計画を詳しく話すわ、よく聞いてちょうだい」と切り出します。
険しい表情で具体的な策略を説明する彼女の言葉を、カシスは無言のまま穏やかな表情でずっと聞き続けていました。
消してやる
独房を出たロクサナは、思いつめた表情で邸内を歩いていました。
私がペデリアンの捜索隊を安全な場所に案内しておくから、ここから脱出したら彼らと合流して一族の所に帰ればいい。
カシスにそう話した自分の言葉が、頭の中で何度も反響します。
実は、カシスを安心させるために伝えたその話は、とんでもない大嘘でした。
本当の計画は、ペデリアン一族の捜索隊を北側の境界に案内すること。
暗い森の沼地が広がる北側の境界は、帝国内でもトップクラスの凶暴な魔物が住み着いている超危険地帯です。
安全とは程遠いその場所に足を踏み入れれば、カシスといえども間違いなく無事には帰れない、とロクサナは確信していました。
闇に閉ざされたアグリチェ一族の中で、温かい光を放つカシスの存在はあまりにも異質。
彼と一緒にいると、まるで自分が自分でなくなっていくような困惑を覚えずにいられません。
それは、ロクサナにとって恐怖に近い感覚でした。
カシスは危険だ……一刻も早く自分の前から消してやる……!
卑劣な策略を企てる自分の汚さに気づいたロクサナは、小説「奈落の花」に登場するアグリチェ一族の人々が彼を壮絶な拷問によって死に至らしめた理由がようやく分かったような気がしていました。
豹変したロクサナ
快晴の昼下がり。
開放的な庭園のテーブル席に着いていたロクサナは、優雅にティータイムを楽しんでいました。
彼女の足元には血まみれの死体が転がっていて、大量の毒蝶に食いちぎられ見るも無残な状態に陥っています。
ロクサナは返り血を浴びたティーカップをテーブルの上に置くと、その死体を片づけるよう側近の兵士達に命じました。
「早く運ばないと空腹の毒蝶たちが貴方達にも襲い掛かるかもしれないわよ 死にたくなかったら急ぎなさい」
死体を見慣れているアグリチェ一族の兵といえども、彼女の残酷な仕打ちを見て青ざめずにいられませんでした。
一部始終を傍らで見ていた侍女たちは、最近ロクサナの雰囲気が変わったような気がするとひそひそ話を始めました。
昔から妖艶で近づきがたい空気はあったものの、近頃は人の心を無くした怪物のような不気味さを醸し出していて恐ろしい。
まるで毒蝶の化身になったようだ、と侍女たちは陰口を叩きます。
彼女たちの話を聞いたロクサナは、鋭い眼光を飛ばして侍女たちを睨みつけました。
陰口を聞かれてしまったことに気づいた侍女たちは、顔面蒼白になってガタガタと震え出します。
ロクサナは彼女たちからプイっと顔を背けると、再びクールにティータイムを楽しみ始めました。
独房の中にいるカシスは、本当は自力で館から脱出できるにもかかわらず、あえて逃げずにここに留まっているような気がする……。
もしそうなら、その理由はきっと私のためだろう……。
私が彼をどんな目に遭わせようとしているのかも知らないで……。
一人思案にふけるロクサナは、複雑な感情を抱いていました。
回り出す歯車
「毒蝶の飼育は順調か?」
上の空になっていたロクサナのもとに、父・ラントがやってきました。
ラントは娘の顔を見据えると、「必要な物があるなら遠慮なく言え」と告げます。
するとロクサナは満面の笑みをたたえ、「強力な毒蝶に育てるために、もっと強い人間の血と肉が欲しい」と答えました。
さっき毒蝶に食わせていた死体も、毒蝶を強化するために彼女が用意したエサの一つに過ぎません。
カシスと最後に会った日以来、彼女は何かに取りつかれたかのように毒蝶の育成にのめり込むようになっていました。
血のように赤く染まる夕暮れの中、二人の親子が不気味な笑みを浮かべて互いに見つめ合います。
今月の月間評価確定まで、残りあと3日。
きっとその時までには、カランチュラの捕獲任務を終えたデオンも館に戻ってくるだろう。
全ては自分の計画通り。
ロクサナは、運命の歯車が一つずつ噛み合い、順調に回っていることを実感していました。
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23話を読んだ感想
これまで決して揺らぐことなく己の信念を貫いてきたロクサナが、カシスの言動によって大きく心変わりしていく展開は衝撃的でした。
それも、ますます自分の殻に閉じこもっていくのが悲劇的。
カシスの光に照らされたロクサナが、逆に闇に堕ちていってしまったのは何とも皮肉な話ですね。
おそらく当初の予定では、彼をペデリアン一族の捜索隊に引き渡した後のことまで深く考えていなかったことでしょう。
しかし、自らの命の危険をも顧みず他人の身を案じ続けるカシスの優しさは、ロクサナにとってアグリチェ一族の掟に順応して生きてきた自分の卑屈な生き様を全否定されるほどの衝撃。
屈辱に耐えきれなくなり、魔物を利用して彼を消し去りたい衝動に駆られてしまったのだと思います。
彼女のことを想う純粋な優しさが、逆に彼女を苦しめてしまっているのが何とも切ないです。
決して分かり合えない二人の悲恋を見ていると、胸が張り裂けそうな気分になりました。
カシスのことを忘れようとますます毒蝶の強化にのめり込む彼女の姿は、まるで反抗期を迎えた少女のようです。
彼女の怒りの炎は、あとどれだけの命を燃やせば収まるのでしょうか。
このまま自分の命まで犠牲にする気ではないかと思うと、カシスでなくても彼女の身が心配になってきますね。
はたして、ロクサナは強化した毒蝶を使って何を目論んでいるのでしょうか?
そして、彼女は本当にこのままカシスを始末するつもりなのでしょうか?
第24話の展開からますます目が離せなくなってきました!
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ロクサナ23話!まとめ
こちらでは23話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- これまで支配者と被支配者の間柄だった二人の主従関係が、いつの間にか完全に逆転。
- 卑劣な策略を企てる自分の汚さに気づいたロクサナは、小説「奈落の花」に登場するアグリチェ一族の人々が彼を壮絶な拷問によって死に至らしめた理由がようやく分かったような気がしている。
- カシスと最後に会った日以来、ロクサナは何かに取りつかれたかのように毒蝶の育成にのめり込むようになっていた。