ピッコマ独占配信の人気コミック「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」。
「続きが気になる!」
「ロクサナはどうなる?」
こちらでは「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜26話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回までのあらすじ
前回は、カシスを独房から連れ出したロクサナが、警報の鳴り響くアグリチェ邸内の混乱に乗じて彼を脱走させる計画を実行します。
自らの手をロウソクの火で焼いてまで開かずの扉を開放してくれたロクサナに対し、カシスは彼女の無事と再会を願う言葉を残して館から去って行きました。
一方、邸内に鳴り響いていた警報の原因がカランチュラだったことに気づいたラントは、1階のロビーで怒りをあらわにします。
そこに姿を現したロクサナは毒蝶を召喚すると、カシスが食われる光景をラント達に見せつけます。
「さすが私の娘だ」と溜飲を下げるラントに向かって、ロクサナは不敵な笑みを浮かべました。
ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜26話のネタバレ
贅沢な最期
カシスが毒蝶によって無残に食い尽くされる所を目の当たりにしたラントは、腹を抱えて笑い続けます。
「今日の侵入者がペデリアンじゃなかったのが本当に悔やまれる 出来ることならリシェル・ペデリアンの目の前で息子を始末してやりたかった」
拉致してきたカシスを獄中で拷問死させるつもりだったラントにとって、ロクサナの考案した処刑方法はこの上なく魅力的なアイデアでした。
自分ですら考えもしなかった残忍な手法を思いつく娘の株が、ラントの中で急上昇します。
ロクサナは優雅に微笑みながら、無駄にしぶとい人間だったので毒蝶の良い栄養になったはず、ろくでなしのペデリアン一族の末裔に相応な最期だろう、とつぶやきました。
「それもそうだな むしろ奴には贅沢すぎる最期だ」
ラントは葉巻をくゆらせながら、クククとほくそ笑みます。
ロクサナは毒蝶を戻すと、夜も更けてきたのでそろそろ部屋に戻った方が良いと父親に進言しました。
カシスの残り血を靴で踏みつけながら、ゆっくりときびすを返すラント。
「お前もゆっくり休め」と言われたロクサナは、「はい」と返答してうやうやしくお辞儀します。
しかし、今宵の満月よりもまばゆい決意の光が彼女の瞳に宿っている事には、その場にいる誰一人として気づいていませんでした。
ロクサナの謀略
自室に戻ったロクサナは侍女のエミリーを廊下に立たせ、誰も中に入れないよう見張り役を頼みました。
エミリーがゆっくりと部屋の扉を閉めると、一人きりになった室内が不気味なほどの静寂に包まれます。
次の瞬間、部屋の中央に立っていたロクサナが口から大量の血を吐き出し、その場にしゃがみ込んでしまいました。
真っ赤なドレスの上に垂れる鮮血。
ロクサナは震える手で口元を抑えながら、自分の体調よりもカシスの事を考えていました。
館から脱出したカシスは、周辺に広がる黒い森を無事に抜け出せたのだろうか……?
そんな事を思いながら吐血の苦痛にもがいていると、飼い主の血を求めてたくさんの毒蝶が次々と群がってきます。
自分の血を吸う毒蝶を呆然と眺めていたロクサナの脳裏に、今日のために練り上げてきた計略の日々がよぎります。
実は、ロクサナは誰にも悟られないように警戒しながら、温室で2種類の毒蝶を飼育していました。
一つは、ターゲットの血肉を食い尽くす殺傷用の毒蝶。
もう一つは、ターゲットに虚像を見せる幻惑用の毒蝶。
さっき1階のロビーでラント達が目撃したカシスの最期は、幻惑用の毒蝶が作り上げた幻覚に過ぎません。
追手に捕まることなくカシスを安全に逃がし、なおかつ自分がカシスを逃がした罪に問われないようにするためには、彼がこの館から消えたという事実を完璧に消し去るしかない。
そう考えたロクサナは、事もあろうにアグリチェ一族の長・ラントを目撃者として利用する大胆な策略を実行したのです。
血の付いた口元を右手で拭ったロクサナは、その手に火傷の痕が微塵も残っていないのを見て、あらためてカシスの優しさに思いを馳せていました。
館から脱出する直前、わざわざ生命エネルギーを吹き込んで火傷を治してくれたカシス。
脱走した後のことで頭がいっぱいの状況だろうに、こんな時にまで他人を気遣う優しさを見せる彼のことを想うと、ロクサナの顔に自然と笑みが浮かんできます。
北の境界の森に行けば、ペデリアンの捜索隊もろとも凶暴な魔物によって全滅させられるのは確実。
それでも、カシスならあの森でも生き残れるのではないか、という矛盾した想いがロクサナの胸中によぎります。
ただ単に私自身がそう信じたいだけかもしれないけど……。
ロクサナは部屋の窓から満月を見上げながら、穏やかな微笑みをたたえました。
吐き気を催す来客
その時、ロクサナの背後でガチャリという音が聞こえ、誰かが室内に入ってくる気配が伝わってきました。
チラリと視線をドアの方に向けると、わずかに開いているドアの隙間から、廊下に突っ伏しているエミリーの姿が見えます。
ゆっくりと顔を上げたロクサナは、今一番会いたくないと思っていた男が目の前に現れたことに、吐き気を催しそうなほどの不快感を覚えていました。
「お前がカシス・ペデリアンを毒蝶の餌食にした件で外は大騒ぎになっている」
漆黒の服に身を包んだデオンが、淡々とした口調でロクサナに話しかけます。
「だから何?わざわざそんな事を言うために来たの?」
ロクサナが血の付いた唇をわずかに歪ませて嘲ると、デオンは無表情のまま予想外の言葉を口にしました。
「お前……あいつをどこに逃がした……?」
全く感情の読めない氷のような眼差しで、ロクサナをジッと見下ろすデオン。
二人が無言のまま睨み合うと、室内は重苦しい雰囲気に包まれます。
ロクサナが何も答えないことに痺れを切らしたデオンは、彼女のもとにゆっくり歩み寄り、追い打ちをかける言葉を耳打ちしました。
「言わないなら俺が当ててやろうか?まだ俺が探していない場所は一つしかない 北側の境界の森だ」
図星を突かれたロクサナは、無反応を装いながら懸命に動揺を抑えました。
死神の目
デオンは周辺を飛んでいる毒蝶に目を向けると、その中に2種類の毒蝶が紛れていることを一発で看破してみせました。
「なぜ奴を逃がしたのかは分からないが、なかなか面白い手を使ったものだ 他の人間は騙せても俺の目はごまかせなかったようだな」
黙り込んでいたロクサナはデオンを睨みつけ、「くだらない妄想ね」と吐き捨てます。
「妄想かどうかはお前自身が一番よく分かっているはずだ」
ロクサナは再び口元を手で拭うと、「まさかそんな戯言を全員の前で話すつもり?」と挑発します。
「さあな……とりあえず北側の境界に捜索隊でも送ってみるか?八つ裂きにされたカシス・ペデリアンの死体をお前に見せてやるのも悪くなかろう」
デオンは宙を舞う幻惑用の毒蝶を一匹捕らえると、その手をロクサナの前に差し出し、ゆっくりと握りつぶしました。
鈍い音を立て、身体がグシャグシャになった毒蝶が息絶えます。
それは、これからカシスの身に降りかかる惨劇を予感させる光景。
ロクサナが無表情のままジッとデオンを睨みつけている所で第26話は終了しました。
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26話を読んだ感想
無事にカシスを館から脱出させ、ロクサナの作戦が見事に成功したと思いきや、とんでもない方向に話が進み始めてきましたね。
彼女の前に立ちはだかったのは、やはり宿敵デオン。
兄・アシルを始末し、母・シエラをもその手にかけようとした死神が、またしてもロクサナに牙をむいてきました。
アグリチェ一族の長であるラントをも手玉に取った計画が通用しないとは、すでにデオンの眼力は父親以上の域に達しているようです。
ロクサナ本人を攻撃するのではなく、彼女が大切に想っているものを攻撃することで精神的に追い詰めようとする脅迫行為には、デオンの屈折した人格が如実に表れているように感じました。
彼はどれだけロクサナの泣き顔を見たくてたまらないのでしょうか?
意中の女性を苦しめることで支配欲を満たすデオンの愛情は、恐ろしいほどに歪んでいますね。
しかし、もしも本当にデオンが北側の境界に捜索隊を送ってカシスが生きていることがバレたら、話は最悪の方向に進んでしまいます。
超人的な能力を持つカシスなら追手を撃退できる可能性が高いですが、問題はロクサナの方。
カシスを逃がし、父・ラントを巧妙な手口で騙したことが発覚すれば、ロクサナはただでは済まないでしょう。
捜索隊の派遣を何としても阻止しなければなりませんが、デオンは心理戦が通用するような相手とも思えません。
アグリチェ一族の追手がカシス達を発見する前に毒蝶を飛ばし、身を隠すように伝えるくらいしか手が無いような気がします。
はたして、デオンに追い詰められたロクサナに逆転の秘策はあるのでしょうか?
そして、北側の境界に向かったカシスは、無事にペデリアン一族の住処に帰れるのでしょうか?
第27話の展開も見逃せません!
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ロクサナ26話!まとめ
こちらでは26話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- ロクサナは誰にも悟られないように警戒しながら、温室で2種類の毒蝶を飼育していた。一つは、ターゲットの血肉を食い尽くす殺傷用の毒蝶。もう一つは、ターゲットに虚像を見せる幻惑用の毒蝶。カシスの最期は二つ目の毒蝶によるものだった。
- 室内に入ってきたデオン。カシスを逃したことを見抜いていてロクサナに問い詰める。
- デオンは二種類の毒蝶の存在を見破り幻惑用の一匹を捕まえて、握り潰しそれはカシスのこれから身にかかる悲劇を再現したよう。