シーモア独占配信の人気コミック「授か離婚」。
「続きが気になる!」
「主人公はどうなる?!」
こちらでは「授か離婚7巻」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回のあらすじ
前回は、治療院への強制監査により、不正に手を染めていた院長が更迭されてジョージィが地方に左遷されました。
院長室で新院長・ライアンとの個別面談に応じたフェデリカは、このタイミングで監査室が動いたのはアルマンドの働きかけだという話を聞かされて非常に驚きます。
その日の晩、寝室でフェデリカと二人きりになったアルマンドは、一連の騒動の真相を明らかにします。
全ては、トルトラ家の大金に目をつけた前院長の仕業でした。
前院長はアルマンドの持ちかけた縁談を王命だと偽ってフェデリカに伝え、彼女のために用意された結婚の支度金を横領していたのです。
「自分が不甲斐ないせいで迷惑をかけてしまった」とアルマンドが謝ると、フェデリカは困惑の表情を浮かべて「私なんかのために頭を下げないでください」とかばいます。
事あるごとに「私なんか」と自分を卑下するフェデリカの口癖が以前から気になっていたアルマンドは、「貴女の自己評価を上げてみせる」と微笑み、彼女の提案した離婚プランを断固拒否するのでした。
授か離婚7巻のあらすじネタバレ
ライアンが鬼と呼ばれる所以
王宮医局でミリアム女医に母子の健康状態を診察してもらっていたフェデリカは、雑談の中で自身の近況を語っていました。
「貴女の自己評価を上げて、二度と『私なんか』と言わせないようにしてみせる」
寝室でアルマンドからそう宣言された件を暴露すると、「自分の中で彼の評価が上がった」と言ってミリアムがニヤッと笑いました。
職場のことについて聞かれたフェデリカは、以前と比べてだいぶ働きやすくなったと答えます。
雑務を強要してくる院長が交代し、嫌がらせをしてくるジョージィがいなくなった事で、業務上のストレスが大幅に軽減されたのは確実。
しかし、新しい院長のライアンが事あるごとに全スタッフを巻き込んで討論のような事を始めるため、今まであまり話したことのないメンバー相手に自分の意見を告げて良いものか迷ってしまうのが新しい悩みになっている、とフェデリカは打ち明けました。
その話を聞いたミリアムは感心したような表情を浮かべ、「さすが『鬼』ってところかしら」とつぶやきました。
彼女が言うには、新院長のライアンはかつて「主計室の鬼」と呼ばれていた会計業界の有名人とのこと。
若い時から書類上の数字の矛盾を見抜いては関係者の不正経理を暴きまくっていた武勇伝の持ち主であり、第一線を退いた今でも業界内で強い影響力を持っているはずだ、とミリアムは語ります。
ライアンの略歴を初めて聞いたフェデリカは驚きの表情を浮かべ、「すごい方なんですね」と息を漏らしました。
「この場合、『すごい』っていう褒め言葉は適切なのかな……?貴女は彼に厳しく当たられてないの?」
フェデリカは新院長との関係を尋ねられると、彼は「鬼」と呼ばれるほど怖い人だとは思えないと答えます。
上司の権力を振りかざして怒鳴りつけてくることもなければ、前院長のように理不尽な仕事を押し付けてくるわけでもない。
自分にとって彼はごく普通の真面目なおじいさんだ、とフェデリカは言いました。
彼女の発言を聞いたミリアムは、腹を抱えて大爆笑します。
確かにフェデリカの言う通り、彼を「鬼」と恐れるのは後ろめたい事をしている連中だけ。
真っ当に働いている者にしてみれば、「鬼」など単なる真面目なおじいさんに過ぎません。
それは言い換えれば、色無しと呼ばれ差別されて生きてきたフェデリカが、きちんと正しい道を歩いている何よりの証拠でもあります。
フェデリカの生き様を称賛したミリアムは、つわり対策の栄養豊富な飴をプレゼントして、健康に気を遣うよう指導しました。
「何かあったらいつでも言いなさい 私は貴女の主治医なんだからね」
そう言って微笑むミリアム女医の存在は、頼れる人の少ないフェデリカにとって大きな支えになっていました。
人生最大の迷い
その日の晩。
フェデリカが寝室のベッドに腰掛けていると、ガウンを羽織ったアルマンドが微笑みをたたえながら室内にやって来ます。
「待たせたな、フェデリカ」
「いいえ、アルマンド様」
ドアを閉めたアルマンドが、ゆっくりと彼女の傍に腰掛けて世間話を始めます。
数日前、初めて彼と腹を割った話をしたあの夜からずっと、アルマンドはどんなに多忙な状況でも必ず時間を作り、寝室で妻と対話するようになっていました。
話す内容は他愛のないものばかりでしたが、それでも優しい口調で自分と向き合ってくれる夫の姿を見ていると、彼が自分と離婚する気がないことがフェデリカには手に取るように分かりました。
本来なら、夫婦水入らずの穏やかな時間を過ごせるのはとても幸せな事のはず。
それなのに、何故かフェデリカは、彼との離婚が成立しそうにない状況に、お腹の辺りが冷たくなるような不快感を抱いてしまいます。
今の恵まれた生活が続くのは望ましい事なのに、どうしてこんなに不安な気持ちになってしまうのか、それはフェデリカ自身にも分かりませんでした。
どうしてアルマンド様は私を想ってくださるのだろう……?
どんな答えを出せば、すべてがうまく収まるのだろう……?
難問を抱えたフェデリカは、人生最大の悩みに翻弄され続ける毎日を余儀なくされていました。
ライアンの疑問
そんなある日のこと。
治療院に出勤したフェデリカはライアンに呼び出され、他の治療師スタッフと共に院長室に集まっていました。
一同を見回したライアンは「素朴な疑問なのだが……」と前置きし、フェデリカが他の職員よりも多くの治療魔法を使えるのは何故かと尋ねます。
フェデリカはこの治療院内では若手ですが、治療師としての彼女の実績はずば抜けて優秀。
書類をチェックする中でそれに気づいたライアンは、彼女が有能である理由を知りたくなったのです。
「純粋に魔力が多いからではないでしょうか?」
一人の治療師スタッフが持論を述べると、ライアンはその意見を即座に否定します。
フェデリカの魔力の数値は、他の職員と比べても同程度。
その測定データは治療院に配属された当初のものではありますが、短期間に魔力量が劇的に伸びることは考えにくいとライアンは言いました。
フェデリカがボーッと突っ立ったまま皆のやり取りを眺めていると、こちらに目配せしてきたライアンと目が合います。
お前のことを話しているんだ……。
お前も何か意見を言え……。
ライアンからの無言の圧を感じたフェデリカは恐る恐る挙手し、前院長から大量に押し付けられていた激務によって自分の魔力量が飛躍的に伸びたのではないかと主張しました。
しかし、ライアンはその意見もすぐに却下します。
体に無理を強いる事で魔力量が伸びたケースは報告されているものの、それは魔力が枯渇しかねない瀕死レベルにまで自分を追い込んだ時の話。
いかに治療院の仕事が激務とはいえ、そこまで魔力を使い込んだ事はなく、やはりフェデリカの魔力が特別に優れている可能性は考えられないのです。
フェデリカの能力の秘密
あごに手を当てて熟考していたライアンは、治療魔法を使う際にどういうイメージで能力を発動しているのかと皆に尋ね始めました。
「そうですね……私は魔力を相手の体全体に巡らせるイメージでしょうか」
ベテラン治療師のパオロが口を開くと、他の治療師スタッフ達もおおむね彼の意見に同意します。
そんな中、フェデリカ一人だけはポカンとした表情で皆の話を聞いていました。
自分のやり方と他のメンバーのやり方が、あまりにも違いすぎて驚いたからです。
ライアンに指名されたフェデリカは、いつも行っている自分の技法を説明し始めました。
医局でも使われているスキャンの魔法で患部を特定し、その一点にのみ魔力を流して治療を実施するのが自分のやり方だと語るフェデリカ。
スキャンは決して難しい魔法ではなく、消費魔法量もそれほど高くはありません。
しかし、大多数の患者を診なければならない治療院の仕事時に毎回スキャンの魔法を使うのはあまりにも面倒くさい作業であり、彼女の話を聞いた他の治療師スタッフ達は一様に驚きの声をあげます。
「ということは、その手順によって消費魔法量が軽減され、治療が効率化されているということか……」
ライアンは小さくうなずきながら、納得したような表情を浮かべました。
「しかし、スキャンでも患部を見落としてしまう可能性があることを考えると、毎回そんな手間をかけるわけには……!」
ベテラン治療師のパオロが異議を唱えようとすると、すぐにライアンが彼の言葉を制します。
これは単に自分の個人的な好奇心で尋ねただけであり、治療手段の優劣を決めているわけではない。
今後も自分の好きなやり方で仕事を続けてもらって良い、と言って、ライアンは一同を解散させました。
スタッフ達がゾロゾロと院長室から退室する中、古参治療師としてのプライドを傷つけられたパオロは鋭い眼光を飛ばしてフェデリカを不機嫌そうに睨みます。
せっかくジョージィが左遷されて気楽に働けるようになったのに、新しい敵を作ってしまったら元も子もありません。
フェデリカは小さく溜め息をつきながら、他の治療師スタッフに難癖をつけられないように気をつけようと自分に言い聞かせました。
謎のイケメン貴族・マリーニとの出会い
その数時間後。
王宮医局に出向してとある患者の診察を終えたフェデリカは、王城の廊下の壁に手をついてへたり込んでいました。
今日フェデリカが担当したのは、大の医師嫌いの患者。
ろくに診察も受けず、自分の勝手な判断で不適切な薬を飲み続けた結果、病状を極限まで悪化させてしまったようでした。
あまりにもグロい患部を目の当たりにしたフェデリカは、顔面蒼白になってすっかり食欲を失ってしまいます。
壁に手を付きながら休んでいた彼女の脳裏に、ふとカルミネ子爵の顔が思い浮かびました。
彼も、やたらと新薬を自分の体で試したがる性格の人物です。
自分の恩人をあんな病状にさせないためにも、今度彼に会った時には不適切な薬を気安く飲まないように警告しよう。
そう心に決めると、フェデリカはすっくと立ち上がりました。
王城から帰ろうと思った時、廊下の反対側から貴族風の3人の男性が歩いてくるのが目に入ります。
ああ……、こんな時に限ってお偉いさんと会うなんて、今日はなんだかツイてない……。
どうか、「色無しがこんな所で何してる!」とか難癖つけられませんように……!
フェデリカは心の中で祈りながら、廊下の端に立って深くお辞儀をしました。
しばらく目をつぶったまま頭を下げていると、3人の男性の足音が次第に遠ざかっていきます。
彼らが通り過ぎたのを確認したフェデリカは小さく安堵の息を洩らし、ゆっくりと体を起こしました。
かろうじて遠くに見える3人の後ろ姿を眺めていると、そのうちの一人が見慣れない衣服を着用していることに気づきます。
王城に勤務している治療師の制服ではないので、きっと役付きではない貴族の方なのだろう。
フェデリカはそんな事を考えながら、彼らに背を向けて帰路につこうとしました。
その時、背後からけたたましい足音が響き、何かがこちらに向かって近づいてくる気配を感じます。
気になったフェデリカが振り返った瞬間、突進してきた一人の男性がいきなり両肩を掴んできました。
「君!もしかして君が、色無しの治療魔法の使い手かな!?」
そこに立っていたのは、さっき廊下ですれ違った3人の男性の中で見慣れない衣服を着ていた人でした。
美形の青年は目をキラキラ輝かせながら、フェデリカの顔を嬉しそうに見つめています。
「はぁ……そうですが……」
フェデリカが困惑の表情を浮かべて突っ立っていると、謎の青年はニコニコ微笑みながら彼女の髪をそっとつまみ始めました。
「すごいな、確かに真っ白だ 生まれつき色が無いのは明白なのに、これで治療魔法が使えるとは……!」
青年はフェデリカの白髪を凝視しながら、わけのわからない独り言をつぶやき続けます。
見知らぬ男性にいきなり迫られたフェデリカは体を強張らせ、すっかりパニック状態に陥ってしまいました。
「お待ち下さい、マリーニ卿!勝手なことをされては困ります!」
フェデリカが固まっていると、廊下の向こうから付き添いの二人の男性がこちらに向かって駆け寄ってきました。
制服を見たところ、その二人は騎士団と外務の関係者の模様。
付き添いの二人に注意された謎の青年は、名残惜しそうな顔をしながら彼女の髪をそっと放しました。
「こうでもしないと話もできないのに、まったく融通利かないんだから」
どうにか無事に解放されたフェデリカは、うつむきながら安堵の溜め息をつきます。
しかし次の瞬間、謎の青年がいきなり両手を掴んできて、フェデリカの体が再び強張ってしまいました。
「それじゃ、フェデリカ嬢 後で必ず時間を作って『口説き』に行くのでよろしくね」
そうつぶやくと、謎の青年は爽やかな微笑みを浮かべて去っていきました。
くどく……?口説く……!?
一呼吸おいてようやく彼の言葉の意味を理解したフェデリカは、顔を真っ赤にして素っ頓狂な声をあげてしまいます。
初対面の男性から色無し差別の暴言を吐かれることはあっても、熱烈なアプローチを受けたのは初めてのこと。
何がなんだかさっぱり分からないフェデリカは、王城の廊下で呆然と立ち尽くしてしまいました。
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7巻を読んだ感想
これまでフェデリカをさんざん苦しめてきた悪徳院長達がいなくなり、やっと平和な生活がやってくるかと思いきや、新キャラクターの登場によってまたしても一騒動起きそうな様相を呈してきましたね。
縁談の経緯を巡る誤解を解消して以来、寝室で夫婦水入らずの時間を作るようになったアルマンド。
口下手な男性が不器用なりに妻を一生懸命気遣う姿を見ていると、思わず胸がキュンとしてしまいます。
その態度には妻を本心から愛している気持ちが表れていて、この分ならフェデリカの目論んでいた授か離婚計画は実現しそうにありません。
しかし、幸せな生活が続くにつれてアルマンドへの引け目が一層強まり、良心の呵責に苛まれてしまうフェデリカの自虐症は非常に深刻です。
色無し孤児の自分がアルマンドのような偉大な貴族と結ばれて良いのだろうか、という卑屈な考えを完全に吹っ切れない限り、今後もフェデリカは授か離婚を試みることでしょう。
彼女が自己評価を上げて真実の愛に目覚めるまでには、もう少し時間がかかりそうですね。
そんな中、王城の廊下で偶然出会った謎の男・マリーニ。
初対面のフェデリカに対して恋人のように接する馴れ馴れしい態度には、ずば抜けたコミュ力の高さが如実に表れています。
この国の貴族だったら極端に色無しを嫌うため、隣国から派遣されたという使者の一人である可能性が高そうです。
色無しフェデリカと色男マリーニ。
対照的な二人のやり取りが非常に滑稽で、読んでいて思わず笑ってしまいました。
彼は、フェデリカが人妻であることを知っていてアプローチしているのでしょうか?
もしそうなら、フェデリカを巡ってアルマンドといがみ合う泥沼の展開になりそうで不安です。
はたして、マリーニとの出会いを切っ掛けに、フェデリカとアルマンドとの結婚生活はどうなっていくのでしょうか?
第8巻以降の展開も見逃せませんね!
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授か離婚7巻!まとめ
こちらでは7巻の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- ライアンは若い時から書類上の数字の矛盾を見抜いては関係者の不正経理を暴きまくっていた武勇伝の持ち主であり、第一線を退いた今でも業界内で強い影響力を持っているとのこと。
- ファデリカ自身。今の恵まれた生活が続くのは望ましい事なのに、どうしてこんなに不安な気持ちになってしまうのか分からない様子。
- 謎の男マリーニから口説くと宣言されたファデリカ。彼の言葉の意味を理解し顔を真っ赤にして素っ頓狂な声をあげる。