ピッコマ独占配信の人気コミック「その悪女に気をつけてください」。
「続きが気になる!」
「メリッサはどうなる?」
こちらでは「その悪女に気をつけてください44話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回までのあらすじ
前回は、ポジェブラト家の代表としてメリッサが狩り大会の会場に到着しました。
イベント直前に食事をとっていたメリッサは仮病を使って会場から抜け出し、森の中に潜んでいたジェイクにこっそり会いに行きます。
相変わらずユーリへのストーカー行為をやめようとしない弟に向かって、この日のために猛練習を積んで体得した変異魔法を発動するメリッサ。
まばゆい光に包まれたジェイクは、あっという間に可愛らしいウサギの姿に変えられてしまいました。
その悪女に気をつけてください44話のネタバレ
涙目のウサギ
ジェイクの髪の色と同じ薄藍色の体毛を風でなびかせ、一匹の小さなウサギが森の中を全速力で駆け抜けていました。
突然横から姿を現した狼が威嚇の唸り声を上げて襲い掛かってこようとしたため、ウサギは悲鳴を上げながらとっさに大きく跳躍して難を逃れます。
小さな岩陰に身を潜めたウサギは瞳に涙を浮かべ、どうしてこんな事になってしまったのかと心の中で叫び続けます。
「ジェイク~!」
一人の女の楽しそうな呼び声が遠くから聞こえてきた瞬間、ウサギの長い耳が反応して全身を強張らせました。
「私のかわいい弟ちゃ~ん!どこにいるの~?」
岩陰から恐る恐る顔をのぞかせて見ると、馬に乗ったメリッサが満面の笑顔で自分のことを探し回っています。
一体何がどうなってんだ……!?
姉の魔法によってウサギの姿に変えられてしまったジェイクは、森の中で体を震わせながらパニックに陥っていました。
ミジンコの特訓
さかのぼること数十分前。
皇室の合奏団のファンファーレと共に、今年の狩り大会が盛大にスタートしていました。
イアンをはじめ、各家系の貴族・皇族らが続々と馬に乗って勇ましく狩りに向かう中、エリザベス家代表のユーリだけは不安そうな表情を浮かべてスタート地点に留まっていました。
ポジェブラト家の関係者が集まっている方向に視線を向けると、メリッサが乗る予定の馬はいまだに待機したまま。
肝心の搭乗者の姿はどこにもなく、もしかして例の魔法が失敗したのではないかとユーリの胸中に不穏な感情が込み上げてきます。
1か月ほど前、リプトンのエリザベス男爵邸を訪れていたメリッサは、ユーリに対してあるお願いをしていました。
どうしても使えるようになりたい魔法があるので、ぜひユーリの力を借りたいと言い出すメリッサ。
彼女に魔法の才能が微塵もないことを知っているユーリは、高度な変異魔法を使いこなせるようになるのは絶対に無理だと強調しました。
仮に1回だけ使えたとしても、ミジンコ並のか細い魔力を全てかき集めて放出する以上、その代償として他の魔法は一生使えなくなってしまうはず。
自分の魔力をミジンコ扱いされたメリッサは苦笑いを浮かべながら、もともと魔法の才能が無い身なのだから今さら魔法が使えなくなっても何の問題も無いとユーリに言いました。
「お願いしますよ、ユーリさん 私が頼れるのはユーリさんだけなんです」
敬愛するメリッサに真剣な表情でお願いされたユーリは、頬を紅潮させて胸をときめかせました。
「私が力になれるのなら、喜んでお手伝いいたします!」
ユーリは瞳を輝かせながら立ち上がり、変異魔法の効果を1時間は維持できるようメリッサの魔力を鍛えてみせると意気込みました。
悪女と聖女の悪巧み
なかなかスタートしないユーリの行動をいぶかしく思った狩り大会の関係者が、すでに出発時刻であることを彼女に直接伝えます。
ハッと我に返ったユーリは木製の馬のおもちゃに乗り、魔法の力でおもちゃの馬を本物の馬のように動かし始めました。
悲しげな表情を浮かべながら後方を振り返ると、その視線の先に息を切らして駆けてくるメリッサの姿がありました。
ユーリはメリッサの到着に気づくと、にわかに表情を明るくして彼女のもとに駆け寄ります。
メリッサは肩で大きく息をしながら、すでに狩り大会が始まっているのにユーリがまだスタート地点にいたことに驚きを隠せません。
メリッサのことが心配で出発できなかったと答えたユーリは、例の魔法はうまくいったのかと恐る恐る尋ねます。
「思ってたより早くラッパが鳴ってしまって、戻るのに時間がかかりましたが……」
そうつぶやいたメリッサは、得意げな表情で親指を立ててガッツポーズをとりました。
彼女の上々な反応を見て、ユーリの顔に安堵の笑みが浮かびます。
例の計画を遂行するだけならわざわざスタート地点に戻ってくる必要はありませんでしたが、メリッサにはどうしても馬に乗って狩り大会に臨みたいという思いがありました。
お尻が筋肉痛になるほどの猛特訓で乗馬をマスターしたのも、全てはこの日のため。
堂々と胸を張って意気込みを語るメリッサを見て、ユーリは楽しそうに微笑みながら出発の準備を整えます。
「それでは息を整えてから私に付いてきてください 作戦通りに待ってますね!」
おもちゃの馬を魔法で走らせ始めたユーリが、物凄いスピードで森の奥に消えていきました。
メリッサ、出陣!
ユーリを見送ったメリッサは意を決した表情を浮かべ、ポジェブラト家の愛馬ハラグロに飛び乗ります。
ハラグロはその名の通り全身真っ黒な馬で、ポジェブラト家で飼われている馬の中で最も性格が悪い一頭でした。
騎手の指示に全く従わないわがままな態度。
メリッサはハラグロのせいで何度も落馬させられたことを思い出し、ハラグロという名前は本当にコイツにピッタリだと心の中で感心していました。
しかし、メリッサはポジェブラト公爵の番犬である猛犬・リエーフをも手懐けたほど動物の扱いに慣れていて、ハラグロを懐柔するコツも熟知していました。
メリッサはハラグロに乗った体勢のまま、「ちゃんと協力してくれたら、後でジェイクの髪の毛をかじらせてあげるわ」とハラグロに語りかけます。
その言葉を聞いたハラグロは、鼻息を荒くして奮起。
騎手のことなどそっちのけで、いきなり猛スピードで森の奥に向かって走り出しました。
その頃、馬に乗って森の中を移動していたヨークシャー公爵家の長男は、イベント前に口論になったメリッサのことをまだ根に持っていて、グチグチと恨み言をつぶやいていました。
「あの女、ポジェブラト公爵がついてるからって調子に乗りやがって……いつか絶対痛い目に遭わせてやる」
ヨークシャー公爵家の長男は眉間にしわを寄せて怒りをあらわにしていて、ブサイクな顔がさらにブサイクになっていました。
すると、どこからともなく地鳴りのような音が近づいてくることに気づき、馬の歩みを一旦止めます。
もしかして、巨大な獲物でも現れたのか……?
狩りが苦手なヨークシャー公爵家の長男は、たちまち不安そうな表情に変わりました。
次の瞬間、「どけぇえええ!!!」という大きな叫び声が辺りに響き渡り、真っ黒な馬に乗ったメリッサが姿を現します。
鬼のような険しい表情のメリッサ。
殺気に満ちた爆走を見せる凶暴馬。
あまりの迫力に圧倒されたヨークシャー公爵家の長男は「ヒィッ!」と情けない声を上げて立ち退き、猛スピードで走り去っていく彼女たちの後ろ姿を呆然と見送り続けました。
一番怖い獣
メリッサの魔法をくらってウサギの姿に変えられたジェイクは、つぶらな瞳から小粒の涙を流しながらひたすら森の中を走っていました。
いつものようにユーリを守るために狩り大会会場まで付いてきただけなのに、どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか……?
そもそも、魔法の才能が皆無のあの女がこんな高度な魔法を使えるはずがない……。
一体何がどうなっているんだ……?
頭の中が真っ白になったジェイクが岩陰で震えていると、何者かがゆっくり近づいてくる気配を感じます。
「あ~、ジェイクみ~っけ!」
驚いて振り返ってみると、邪悪な笑みを浮かべたメリッサが馬の上から自分を見下ろしていました。
再びジェイクが全速力で逃げ出しても、ハラグロに乗ったメリッサが執拗に追跡してきます。
狼の攻撃なら簡単にかわせるジェイクでしたが、狂った姉の猛追だけはどうにもなりません。
どれほど懸命に逃げてもニタニタ笑いながら追尾してくるメリッサの姿は、今のジェイクにとって巨大な化け物としか思えませんでした。
「ジェイク~ここは怖い狼と狩人だらけで危ないわよ~ 私が守ってあげるからこっちにおいで~」
獰猛な馬を走らせながら意味不明な事を言ってくる姉に対し、「一番怖いのはお前だよ!」と心の中でツッコむジェイク。
捕まったら何をされるか分からない恐怖心で気が狂いそうになっていました。
そんな弟の姿をジッと見つめていたメリッサが、意味深な笑みを浮かべて瞳を輝かせている所で第44話は終了しました。
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44話を読んだ感想
メリッサの放った魔法によって、突如ウサギに変えられてしまったジェイク。
泣いているウサギの姿が可哀想だけど可愛くて萌える回でしたね。
暗殺を生業としているジェイクは回避能力に優れていて、本来ならメリッサの魔法をまともにくらうことはありません。
しかし、魔法の才能が無い姉の事を見下していた慢心が油断を生み、自らをとんでもない状況に陥らせてしまったのでしょう。
一見するとメリッサは天才肌のキャラクターに見えますが、緻密な計画を実践するために根回しを欠かさない努力家の一面も持ち合わせているのが魅力的ですね。
何の才能も無い彼女が高級魔法を習得するのは、容易ではなかったはず。
パートナーとしてしっかり特訓に付き合ってくれたユーリはまさに聖女といった感じですが、本人の前でメリッサの魔法の才能をミジンコ扱いする腹黒さには思わず笑ってしまいました。
コンビと言えば、メリッサとハラグロのナイスコンビネーションも印象的でした。
誰の命令も受け付けないハラグロの聞かん坊な性格は、主人であるメリッサにそっくり。
息が合っていないようでいて相性バッチリに見える不思議な組み合わせが素敵ですね。
おそらく、このままメリッサは先に予定地点に行かせたユーリと共に、ウサギ化したジェイクを挟み撃ちにするつもりなのでしょう。
助けてくれると思っていたユーリに見放されたら、ジェイクはさぞショックを受けて彼女へのストーカー行為をやめるのではないでしょうか。
メリッサの策略にノリノリで協力しているユーリがどんな腹黒い一面をのぞかせるのか、今後の展開がますます楽しみになってきました。
はたして、メリッサに追い詰められた大ピンチのジェイクに助かるすべはあるのでしょうか?
第45話の続きの展開を早く読みたくてたまりません!
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その悪女に気をつけてください44話!まとめ
こちらでは44話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- 姉の魔法によってウサギの姿に変えられてしまったジェイクは、森の中で体を震わせながらパニックに陥っていた。
- おもちゃの馬を魔法で走らせ始めたユーリが、物凄いスピードで森の奥に消えていく。
- どれほど懸命に逃げてもニタニタ笑いながら追尾してくるメリッサの姿は、今のジェイクにとって巨大な化け物としか思えない。