ピッコマ独占配信の人気コミック「その悪女に気をつけてください」。
「続きが気になる!」
「メリッサはどうなる?」
こちらでは「その悪女に気をつけてください72話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回までのあらすじ
前回は、毒を飲んで倒れたメリッサが劇的な復活を果たし、ピーコックに怒りの鉄拳をぶちかましました。
「私はお茶に毒なんか入れていない」としらばっくれるピーコックでしたが、勇気を振り絞ったヘイニーの告発により、遂に彼の計画が明るみに出ます。
激昂したピーコックは、雇った傭兵達を集結。
目出し帽をかぶった男たちに指示し、全員まとめてこの場で始末させようとします。
ところが、ピーコックの合図を聞いても傭兵たちはメリッサ達を攻撃せず、それどころか彼女の味方側につき始めました。
マスクを脱いだ下から現れたのは、なんとジェイクの顔。
追い詰められたピーコックが武力行使してくる事を予想していたメリッサは、すでに傭兵たちを制圧して彼らに扮したジェイク達を待機させていたのです。
打つ手が無くなったピーコックは、悪足掻きとしてメリッサに向かってピストルを発射。
しかし、その弾丸もユーリとナインの連携によってあっさり撃ち落とされます。
ユーリに冷たく突き放されたピーコックは観念し、ガックリとその場に崩れ落ちました。
その悪女に気をつけてください72話のネタバレ
解き放たれた鳥
ジェイク達に囲まれたピーコックは、両腕を後ろ手に縛られた状態で拘束されました。
床の上にひざまずき、ずっと無言のままうつむいているピーコック。
目の前に一人の女性が歩み寄ると、憎々しげな眼差しで彼女を上目遣いに睨みつけます。
「ポジェブラト家の令嬢を始末しようとした罪はとても重いのよ、ピーコック・メロディ 貿易商クジャクを売り払ったところで貴方に償いきれるかしら?」
勝ち誇った笑みを浮かべたメリッサに今後の身の振り方を指摘された途端、ピーコックの顔が真っ青になりました。
ここはファンタジー系の転生世界でありながら中途半端に現実的な部分もあり、きちんと刑法と民法が制定されています。
つまり、逮捕されたピーコックは刑法で裁かれて牢屋に送られるだけでなく、民事訴訟で確定した賠償金を支払う義務も発生するのです。
巨額の賠償金を捻出するためには、もはや貿易商クジャクを手放す以外に方法はありません。
自分の半生をかけて築き上げた富が瞬く間に飛散する未来を悟り、ピーコックは完全に自我を喪失してしまいました。
ピーコックを筆頭に、暗殺計画に携わった彼の関係者たちが次々とジェイクの部下たちによって連行される光景を見て、メリッサはようやく生死を賭けた戦いが終わった事を実感します。
ふと横を見ると、会場の中央で呆然と佇んでいるユーリの姿が目に飛び込んできました。
彼女のもとに歩み寄ったメリッサは、自分のために作ってくれた解毒剤のおかげで全てがうまくいったと感謝の言葉を伝えます。
その言葉を聞いたユーリは、胸が熱くなるような感動を覚えました。
ユーリ……!今からでも遅くない……!
ピーコック・メロディの所に行け……!
メリッサと話している間もどこからか聞こえてくる、運命の神の邪悪な囁き。
けれども、ユーリはその声を完全に無視し、メリッサとの対話に自分の全てのエネルギーを注ぎました。
私はメリッサ様のおかげで籠の中から解き放たれた……!
こんな指示……私にはもう関係ない……!
さっきまで弱々しい涙目だったユーリの顔つきは、いつしか毅然とした表情に変わっていました。
「メリッサ様……私、強くなります!」
「……え?もうすでに最強なのに!?」
唖然とするメリッサの前で、ニッコリ微笑みながらお礼の言葉を述べるユーリ。
メリッサには彼女から感謝されるような事をした覚えはなかったものの、屈託のない明るい笑顔を見て心が晴れ晴れするような気分になれました。
最大の正念場
それから月日が流れ、帝国に冬の季節がやって来ます。
ポジェブラト邸の自室で机に向かっていたメリッサは、ふと窓から外を眺めた時に、雪が降り出した事に気づきました。
傍に控えていたナインはメリッサの体調を気遣い、室温が下がらないよう暖炉に薪を焚べ始めます。
机の上に頬杖をついて、その姿をぼんやりと眺めるメリッサ。
ナインは一見純朴なワンコ系男子ですが、改めてじっくり見ると本当に綺麗な顔立ちをしているイケメンです。
特に、ブルーの髪とレッドの瞳の対照的な色合いが特徴的で、いつまで見ていても飽きない魅力を感じずにいられません。
あぁ……私ってこういうのがタイプだったんだ……。
頬を紅潮させたメリッサの悩ましげな視線に気づいたナインは、「どうかしたのですか?」と声をかけました。
メリッサはその声でハッと我に返り、とっさに知らんぷりして再び机に向かいます。
さっきからメリッサが卓上で書いていたのは、もうじき訪れる最大の正念場を乗り切るための計画でした。
この世界のベースとなっている原作小説「愛するアイツら」のクライマックスには、帝国に侵略を仕掛けてくる強大な魔物と戦う一大イベントが控えています。
物語がハッピーエンドを迎える前に各男主人公たちの活躍を読者に見せるため、原作者が明らかに無理やりねじ込んだのがバレバレのメチャクチャなストーリー展開。
狩り大会の時にちょっとしか出なかった魔物のくだりの伏線が突然回収され、帝国内は一気に戦争状態になるのです。
本来なら何の問題もなく切り抜けられるパートですが、困ったことに小説の筋書きと大きくかけ離れた展開になってしまった現在ではその保証がありません。
イアンが魔物を退治する時に使う伝説の宝剣は、すでにメリッサが横取り。
スナイパー・ジェイクの愛銃モニカも、メリッサが狩り大会の時に破壊。
狼人間ジャックも、メリッサ達がミゼンのアジトに乗り込んだせいで未覚醒。
ピーコックも牢屋にぶちこんでしまいましたが、彼から戦争資金を巻き上げられる余地があるだけまだマシな方。
結局の所、これまでメリッサが好き勝手やってきた行動のせいで、魔物を撃退できるだけの戦力が整わなくなってしまったのです。
これまで数々の修羅場を乗り越えてきたメリッサといえども、魔物の侵略イベントの事を考えると不安でたまりませんでした。
悪女のけじめ
椅子に深くもたれたメリッサは、天井を見上げながら大きく溜め息をついて目を閉じました。
私のせいで、あまりにも多くの出来事が変わってしまった……。
でも、もう一度過去に戻ってやり直せたとしても、私は今回と同じ行動をするだろう……。
いけ好かない男たちに縋りながら生きる人生にハッピーエンドなんて無い。
その信念のもとに転生世界を駆け抜けてきたメリッサには、これまでの選択は全て正しかったはずだと自分に言い聞かせ続ける事しか出来なかったのです。
メリッサが熟考にふけっていた時、温かくて良い香りが鼻先をくすぐりました。
「メリッサ様、お疲れのようなので甘い飲み物をご用意いたしました」
目を開けると、温かい飲み物を持って傍に立っているナインの優しい笑顔が目に飛び込んできます。
「さすがナイン」
ニッコリ微笑み返したメリッサは、一つの確信に至りました。
今ここにいるナインの存在こそが、紛れもなく自分の人生の勲章。
信じてくれる人がいるのに、自分の決断に後悔なんて出来ない。
物語を変えてしまった責任は自分で取ればいい!
「よし、ナイン!出撃よ!」
「はい、メリッサ様」
ナインの淹れてくれた温かい飲み物を飲み干したメリッサは、さっそく彼を伴って出発準備に取り掛かりました。
意外な話し相手
一方その頃、エリザベス男爵邸にいたユーリは、魔法をかけた水晶玉を介してとある人物と通話をしていました。
「……それで、結局ヘイニーは追い出されたの?」
ユーリが興味深げに尋ねると、光り輝く水晶玉の向こうにいる人物が事件の顛末を語り始めました。
いかに猛省しているとはいえ、一度はメリッサを欺いた裏切り者である以上、厳格なポジェブラト公爵家にヘイニーを侍女として置いておくわけにはいかない。
貴族のしきたりにのっとってヘイニーを邸から解雇したメリッサは、街で一番大きい飲食店への推薦状を書き、彼女の働き先をすぐに確保してあげたとのこと。
邸を出る時ヘイニーが泣きながらメリッサにお礼を言っていたという逸話を聞き、ユーリは改めてメリッサの優しさに胸を打たれます。
すると、どこからともなく飛来してきた運命の神が、大声を張り上げてユーリの精神に干渉してきました。
ユーリ……!お前は悪女に気を取られ過ぎだ……!
見ろ……お前の周りに男が誰も居ないじゃないか……!
お前はヒロインとしてそっちの心配をしろ……!
「え~?聞こえませ~ん」
ユーリはツン顔でそっぽを向き、目障りな口撃をガン無視しました。
「聞こえないんならもう切りますよ」
水晶玉の向こうにいる人物が通信を切断しようとしたため、大慌てでユーリがそれを制します。
「あっ!違う違う!貴女に言ったんじゃないのよ……ヨナ」
水晶玉の向こう側には、ポジェブラト邸の一室で無表情のまま水晶玉と向かい合って座っているヨナの姿がありました。
神に愛された女
「また何かあったら連絡するね」と笑うユーリ。
「結構です」と冷静に突き放すヨナ。
その打ち解けたやり取りには、二人の親密さが滲み出ていました。
「『結構です』って……お互いに近況報告してるだけじゃない 回し者になったみたいで気が引けるの?」
「面倒なだけです 話が長引くようでしたらお金を払ってください」
ヨナの返答を聞いたユーリは呆れた表情を浮かべ、「そんなに金が必要なら神殿に行けば良いのに」とつぶやきます。
「どうして私があんな所に?」
珍しく不快感をあらわにしたヨナが、眉をひそめて反論します。
「だってヨナは……」
ユーリが何か言おうとした時、ヨナのいる部屋の扉の向こう側からヨナを呼ぶメリッサの声が聞こえてきました。
「お嬢様が呼んでいるので切りますね 次回からの電話は有料です」
「ええっ!?」
一方的に通信を切られたユーリは、しょんぼり顔で水晶玉を見つめながら小声で独り言をつぶやきます。
「だってヨナは……神に愛されてる唯一の人だから……」
光の失せた水晶玉に映り込むユーリの顔は、まるで自分の存在を卑下するかのように寂しげでした。
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72話を読んだ感想
ピーコック逮捕に成功したのも束の間、いよいよ物語はクライマックスへ向けて大きく動き始めましたね。
以前メリッサが「この先には毒を飲むよりもっと危険な状況が待っている」とほのめかした事がありましたが、まさかバイオハザード並のモンスターバトルが控えていたとは思いもよりませんでした。
ラブロマンス系のファンタジー小説なのに、男主人公達を活躍させるためにいきなり魔物と一戦を交えさせる強引な展開が面白すぎます。
とはいえ、その世界に転生してきてしまったメリッサにとってみれば、この命がけのシチュエーションはとても笑い事ではありません。
イアンから伝説の聖剣を取り上げ、ジェイクの愛銃モニカを破壊し、ジャックをおとなしい性格に変え、ピーコックを牢獄にぶちこんでしまったメリッサ。
良かれと思ってやった事とはいえ、自分の行動のせいで魔物侵略イベントのクリアが難しくなってしまったとは、なんとも皮肉的ですね。
それでも自分の過去の振る舞いを決して後悔せず、「筋書きを変えてしまった責任は自分で取る!」と息巻く前向きな所が最高です。
ポンコツイケメン達に頼らなくても、カルティーナ師匠やエリザベス一族など強力な仲間たちがたくさん居るはず。
メリッサを筆頭にどんな戦隊が結成されるのか、魔物との総力戦イベントが楽しみです。
そんな中、意外な人物がクローズアップされる展開に。
まさかヨナがユーリと旧知の仲だったのは意外でした。
しかもヨナは、帝国トップクラスの魔術師であるユーリから一目置かれるほどの人物である様子。
前々からヨナは只者ではないと思っていましたが、今後のストーリー展開をうらなう超重要人物なのかもしれませんね。
はたして、ユーリをして「神に愛された唯一の人」とまで言わしめるヨナは、一体どんな秘密を隠し持っているのでしょうか?
第73話の続きの展開が非常に気になります!
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その悪女に気をつけてください72話!まとめ
こちらでは72話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- メリッサにはユーリから感謝されるような事をした覚えはなかったものの、屈託のない明るい笑顔を見て心が晴れ晴れするような気分になった。
- これまでメリッサが好き勝手やってきた行動のせいで、魔物を撃退できるだけの戦力が整わなくなってしまっていた。これまで数々の修羅場を乗り越えてきたメリッサといえども、魔物の侵略イベントの事を考えると不安でたまらない様子。
- 一方的に通信を切られたユーリは、しょんぼり顔で水晶玉を見つめながら小声で独り言をつぶやくのだった。