ピッコマ独占配信の人気コミック「余命わずかの脇役令嬢」。
「続きが気になる!」
「主人公はどうなる?!」
こちらでは「余命わずかの脇役令嬢11話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回のあらすじ
前回は、離れに薬を取りに行こうとしたミリアンが、いきなり手を掴んできたカリナから「行かないでほしい」とせがまれました。
薬なんて後回しでいいから、今は閣下に傍にいてほしい。
ミリアンはカリナのわがままを断りきれず、しぶしぶ寝室で付き添い続ける事にします。
繋ぎ合う彼の手から伝わってくる温もりは、芸術病の苦痛をも忘れさせてくれるほどの心地良さ。
カリナは生まれて初めて体験する人の優しさに感激しながら、深い眠りにつきます。
それから1週間が経過した頃、設備の整った本館で療養していたカリナはすっかり回復し、元通りの生活をおくれるようになっていました。
しかし、死期が訪れるまで彼と極力関わらないようにしようと思っていたカリナにとって、以前よりも親身に接してくれるようになったミリアンとの距離感が、次第に悩みの種になっていきます。
そんな中、カリナをランチに誘ったミリアンは彼女の控えめ過ぎる性格を懸念し、「これからは嫌な事があったら遠慮せず嫌だと言ってほしい」と要望しました。
余命わずかの脇役令嬢11話のあらすじネタバレ
気まずい沈黙
ミリアンの提案を聞いたカリナは、大いに悩みました。
レオポルド家で生活していた頃は、ひたすら「いい子」を演じて自分を抑え込んでいたため、「嫌だ」と主張したことなど皆無。
ミリアンとの婚約にしても、仮に自分が断っていたらアベリアが無理やり政略結婚させられていた可能性があり、自分の都合を優先しようとすること自体に気が引けてしまうのです。
てっきり「分かりました」と即答してくれるだろうと期待していたミリアンは、急に黙り込んでしまったカリナを前にして気まずい表情に変わりました。
嫌な事を嫌だと言うのはそんなに難しい行為ではないはずですが、いつまで待っても承知してくれそうにありません。
ミリアンは痺れを切らし、せめて嫌いな食べ物くらいは教えてくれと問いかけます。
脂っこい食べ物は苦手だ、と答えるカリナ。
さっぱりした食べ物が好きなのか、と念押しすると、ミリアンは彼女を伴って再び廊下を歩き出し、ダイニングルームに続く扉にゆっくりと手をかけました。
ダイニングルームの景観
ミリアンが大扉を開けると、驚くべき光景がカリナの目に飛び込んできます。
ダイニングルームの辺り一面がガラス張りになっていて、テーブル席に座りながら外の景色を堪能できるオシャレな構造になっていたのです。
寒冷地域である北部は雪景色の美しさに定評があるものの、わざわざ外に出て鑑賞すると体に負担をかけてしまう。
そこで、技術者達が英知を結集し、大規模なガラスドームを作ったとのこと。
ロマンティックな建築様式を目の当たりにして、カリナは思わず息を呑みました。
カリナの暮らしていた南部の伯爵領は比較的暖かい地域なので、冬でも雪を見たことがありません。
おそらく来月あたりになれば本格的に雪が降り出すだろうというミリアンの言葉を聞いたカリナは、目をキラキラ輝かせながら期待に胸を躍らせました。
テーブル席に着いた二人がそんな会話を交わしていると、数名の侍女たちが忙しなく食器類を運んできて、卓上は色とりどりの料理で溢れ返ります。
「冷めないうちに食べろ」と促されたカリナは、苦笑いを浮かべながらフォークに手を伸ばしました。
喜びと不安
さっぱりした食べ物が好きだという意見を尊重し、全てのサラダ料理をカリナの前に並べさせるミリアン。
設備の整っている療養場所を提供してくれただけでなく、食事のメニューにも気を遣ってくれる彼の振る舞いを見て、カリナは深い感謝の念を抱かずにいられませんでした。
そして同時に、そんな彼のことを今まで無愛想で怖い人だと勘違いしていた自分の浅はかさが情けなく思えてきます。
もしもこの邸で倒れたら、彼に多大な迷惑をかけてしまう事は確実。
強引に押しかけたりしないで、もっと慎重に家出計画を検討すべきだったという後悔がカリナの胸中に湧き上がってきます。
テーブルの上にフォークを置いて沈痛な表情を浮かべたカリナは、ミリアンに対して申し訳ない事をしてしまったと謝り始めました。
アポイントも取らずにいきなり先方の邸を訪ねて滞在を求めるなど、貴族としてあるまじき無礼な行為。
しかし、先に知らせたら断られると思ったので、どうしても事前連絡できなかったのだとカリナは釈明しました。
それを聞いたミリアンは「当然断っていただろう」と笑いつつも、それはカリナを拒絶するためではなく、貴族令嬢が一人でジェンタールに来ること自体が単純に危険だからだと補足します。
あくまで自分よりも相手の事に配慮するミリアンの優しい言葉は、逆にカリナの罪悪感をますます強めました。
やっぱり、芸術病の事を正直に彼に話した方が良いのだろうか……?
でも、話したからといって状況が改善するわけでもないし、最悪ここにいられなくなるかもしれない……。
ミリアンに邸から追い出される事を恐れたカリナは、どうしても芸術病の事を彼に打ち明けられませんでした。
ランチを終え、ゆっくりとした足取りで自室に戻るカリナ。
その表情は、久し振りに美味しい料理を堪能できた喜びや、ミリアンとの他愛のない会話を楽しめた幸福感に満ち溢れていました。
ふと窓から外を見ると、ジェンタール地方の美しい眺めが目に飛び込んできます。
明日、屋根に登って閣下のおっしゃっていた景色を見てみよう。
カリナはそう決意すると、陽の光を浴びながら穏やかな微笑みを浮かべました。
絵師のサガ
その翌日。
カリナの部屋には、厚手の毛布にくるまって苦笑いしているカリナと、鬼の形相を浮かべて彼女を睨んでいるミリアンの姿がありました。
「そなたは……私の話を聞いていたのか……!?」
「……すみません」
申し訳なさそうに頭を下げるカリナの顔は、せっかく下がった熱がぶり返して真っ赤になっていました。
こんな状況になってしまった経緯を説明するよう求められたカリナは、バツが悪そうな口調で一連の事情を話し始めます。
皆がまだ就寝中の早朝。
こっそり寝室を出たカリナは、無人の廊下を一人駆けていました。
屋上に出る前はミリアンか執事のフェンに必ず知らせるよう言われていましたが、こんな時間に起こすのも悪いと思い、さっそく一つ目の言いつけを破ってしまいます。
ちょっとくらいなら大丈夫だろうとタカをくくり、厚着をしろという二つ目の言いつけも破ってローブ一枚で階段を上るカリナ。
屋上に続く扉を開けた先に、鮮やかな朝日に照らされた幻想的な景色が広がっているのを目の当たりにして、たちまち心を奪われます。
何としてもこの風景を描きたい。
絵師のサガがうずいてしまったカリナは、時間の経過を忘れるほど絵描きに没頭し、無心で画用紙の上に鉛筆を走らせ続けました。
そして、1時間ごとに休憩しろという三つ目の言いつけをも破ってしまい、ジェンタールの寒さに長時間晒された体が見事に高熱を出してしまったのです。
スーパー説教タイム
「一体何を考えてるんだ!屋上に出る時は気をつけろとあれほど言っただろ!そんなに氷漬けになりたいなら浴槽にありったけの氷を入れてやろうか!?」
自分の忠告を無視して再び体調不良に陥ってしまったカリナを見て、激昂したミリアンが雷を落としました。
しかし、当のカリナはずっと楽しそうにヘラヘラ笑っていて、微塵も反省している様子がありません。
呆れ返ってしまったミリアンは大きく溜め息をつき、彼女のおでこにそっと手を添えました。
「やれやれ……この熱はまるで人間湯たんぽだな……燃料コストが浮いて良かったかもしれん……」
痛烈な皮肉を言ってカリナをからかいながら、爽やかに微笑むミリアン。
声を荒げて説教していたさっきまでの雰囲気とは打って変わり、いつもの優しい彼に戻っていました。
「……閣下、寒いのならこの毛布使います?」
「……いらん」
ミリアンは無表情でカリナを見つめたまま、彼女の天然発言にクールなツッコミを入れました。
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11話を読んだ感想
「嫌な事があった時には遠慮しないで嫌だと言ってほしい」と近しい関係を求めたミリアンでしたが、カリナの返答はまさかの「沈黙」でしたね。
療養生活の中で何でも言い合える気さくな間柄になれたのかと思いきや、まだまだ二人の間に隔たりがあるのを感じました。
カリナがここまで奥手な性格になってしまったのは、彼女に我慢を強いてきた両親の歪んだ子育て方針のせい。
いかにミリアンが優しく接しても、長年の苦渋の生活の中で染み付いてしまった習性はそう簡単に治らないでしょう。
ある意味、芸術病の症状より厄介な問題ですね。
ガラスドームの中で一緒に食事を取りながら、真実を語るべきか悩むカリナの姿も非常に印象的でした。
見捨てられるのではないかと不安に駆られるのは、彼と一緒にいたいという思いがあればこその反応。
この邸に来た時の彼女だったら、きっとこんな迷いを抱く事はなかったでしょう。
揺れる女心は、恋の始まりを予感させます。
これはカリナにとって、人生初の恋わずらいなのかもしれません。
ミリアンとのぎこちない関係が続く中、屋上に出る時は厚着しろという言いつけを破ってしまい、見事に大目玉を食らうはめになったカリナ。
主と客人ではなく、父親と娘みたいなやり取りになっていて大爆笑しました。
両親に叱られている時とは打って変わって、ミリアンに説教されている時のカリナは本当に嬉しそうですね。
すでに二人の間には、家族以上の信頼関係が芽生えつつあるような気がします。
はたして、どんな切っ掛けがあれば、カリナはミリアンに対して腹を割った話が出来るようになるのでしょうか?
第12話以降の展開が気になります!
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余命わずかの脇役令嬢11話!まとめ
こちらでは11話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- ミリアンは痺れを切らし、せめて嫌いな食べ物くらいは教えてくれと問いかけに脂っこい食べ物は苦手だと答えるカリナ。さっぱりした食べ物が好きなのか、と念押しすると、ミリアンは彼女を伴って再び廊下を歩き出し、ダイニングルームに続く扉にゆっくりと手をかけた。
- カリナは久し振りに美味しい料理を堪能できた喜びや、ミリアンとの他愛のない会話を楽しめた幸福感に満ち溢れていた。
- 声を荒げていた様子からは異なりミリアンは無表情でカリナを見つめたまま、彼女の天然発言にクールなツッコミを入れる。