ピッコマ独占配信の人気コミック「余命わずかの脇役令嬢」。
「続きが気になる!」
「主人公はどうなる?!」
こちらでは「余命わずかの脇役令嬢12話」の展開・あらすじをご紹介していきます!
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目次
前回のあらすじ
前回は、「不快に思う事があれば遠慮せず嫌だと言ってほしい」というミリアンの提案を聞いたカリナが、返答に困って黙り込んでしまいました。
仕方なく嫌いな食べ物を聞くと、こってりしたものが苦手だと答えるカリナ。
すると、ミリアンはランチメニューの中から肉料理を除外し、胃腸に負担のかからないサラダ料理だけを彼女に提供します。
細やかな気遣いを見せてくれる彼の優しさに感謝しっぱなしのカリナでしたが、次第に芸術病の事を知られたら追い出されてしまうのではないかという不安も抱くようになりました。
そんな中、ミリアンに勧められた風景を見てみたくなったカリナは、皆がまだ寝静まっている早朝に一人で屋上に向かいます。
期待以上の素晴らしい景観を目の当たりにして、一心不乱に風景画を描くカリナ。
しかし、薄着のまま寒い屋外に長時間いたせいで再び体調を崩してしまい、ミリアンから大目玉を食らってしまうのでした。
余命わずかの脇役令嬢12話のあらすじネタバレ
誇るべき才能
ミリアンの説教タイムが終わってからも、カリナはずっと頭から毛布をかぶって安静にさせられていました。
ふと、彼女が手に持っている画用紙の存在に気づいたミリアンが、その絵を見せてほしいと言い出します。
「たいしたものではありませんが……」
カリナは毛布から腕を伸ばし、まだ制作途中である例の風景画を自嘲気味に手渡しました。
皇帝直属の騎士団に入隊するほどの剣術の腕前を誇る長兄インフリック。
一度見たテクニックを何でも習得できる次男フェルダン。
どんな複雑な刺繍も器用に仕上げられる次女アベリア。
レオポルド家の才能豊かな他の兄弟に比べれば、自分の絵なんてたかが知れたもの。
カリナの謙遜は、社交辞令ではなく本心そのものだったのです。
しかし、カリナの描いた絵を一目見たミリアンは、たちまち真剣な顔つきに変わり、無言のまま食い入るように凝視し続けました。
「……謙遜が過ぎるのも考えものだな……」
ミリアンは小声でそうつぶやくと、芸術分野の専門知識を持たない自分でもこの絵が素晴らしい事ぐらいは分かると絶賛しました。
「見慣れた風景をこれほど美しいと思ったことはない たいしたものではないどころか、そなたはもっと自分の才能を誇りに思うべきだ」
初めて人に自分の絵を褒められたカリナは、さらに顔を真っ赤にして照れてしまいます。
「お世辞でもそう言っていただけるのは嬉しいです……」
カリナがペコリと頭を下げると、ミリアンは真剣な眼差しを彼女に向け、自分はお世辞を言うようなタイプではないと反論しました。
見込みがない相手には他の趣味を探すよう提案するし、無駄に気を持たせるような真似はしない。
もしも自分の言葉が信じられないのなら、絵が完成した後で専門家の知人に評価を頼んでも良い。
自信満々な態度で褒め続けてくれるミリアンを見て、思わず笑ってしまうカリナ。
他人に見せるために描いたものではないのでそこまでしてもらわなくても十分だと答えると、絵が完成したら必ずミリアンにプレゼントすると約束しました。
ミノムシのささやかな抵抗
二人が室内で雑談していた時、部屋の扉をノックする音が聞こえてきます。
「閣下、マリアです」
「入れ」
扉が開くと、清潔感漂う白衣をまとった短髪のイケメン青年が室内に入ってきます。
彼は、ミリアンに呼ばれてやって来た診察医のマリア。
「病人がいるから見てほしい」と言われて準備してきたものの、頭から毛布をかぶってミノムシみたいになっているカリナの異様な姿を見た途端、思わずドン引きしてしまいました。
ミリアンはカリナの方に視線を向けると、長旅で体を酷使した上に冷たい屋根の上に長時間いたせいで不調になったたわけ者だと紹介。
念のため徹底的に診るよう、マリアに指示しました。
カリナの前に立ち、爽やかに微笑みながら触診の手を伸ばすマリア。
しかし、その手がおでこに触れそうになった瞬間、カリナは物凄いスピードで毛布の中に身を隠してしまいました。
ミリアンとマリアが唖然としていると、毛布の中から彼女の籠もった声が聞こえてきます。
「……医者は嫌だと言ったはずです……」
「この期に及んでまだそんな事を言うか……誰のせいでこんな状況になってしまったと思ってるんだ?」
「……休めば治ります……」
「仕方ないな……」
痺れを切らしたミリアンは毛布ごとカリナの体を持ち上げ、強引にベッドの縁に座らせました。
緊急手段とはいえ、女性をまるで小道具か何かのように扱うミリアンの不作法ぶりに、思わず頭を抱えて嘆くマリア。
ミリアンの無礼を代わりに謝ると、彼女の前に腰を落として再び触診を開始しました。
危険なサイン
カリナの緊張をほぐすため、終始ニコニコしながら診察を進めるマリア。
しかし、脈を取るために袖をまくってもらった途端、その腕に現れている特異なサインを見て顔を強張らせずにいられませんでした。
「お疲れのようなので、横になってお休みください」
マリアに促されてベッドの上に寝転んだカリナは、そのまま意識を失ってしまいます。
大量の発汗と尋常でない高熱。
脈拍がひどく不安定で、心臓の鼓動も微弱。
何より、彼女の腕に出ている奇怪な斑点が証拠。
検査を終えたマリアは、彼女が芸術病にかかっている可能性が高いと結論づけました。
カリナ達が暮らしているここアイオス帝国は、芸術の祝福を受けた国。
軍人が多い北部エリアと違い、南部エリアには多くの芸術家がいます。
その中にはごくまれに「奇跡」を起こせるほどの神がかり的な天才がいて、まるでその才能の代償であるかのように「芸術病」と呼ばれる奇病が彼らに発症するケースがある、とマリアは説明しました。
友人であり帝国随一の芸術一族カルロス家の当主・フェリオールも、楽器を演奏するだけで聴衆の傷を治せる力がある事を思い出すミリアン。
そして、カリナの描いた絵にも見た者の心を惹き付けて癒してくれる不思議な魅力があり、彼女も同じタイプの芸術家である可能性が極めて濃厚でした。
芸術病の種類
仮にこの病気が芸術病だとしても、一番問題なのはカリナの容態がどのくらい深刻かという事。
それを聞かれたマリアは表情を曇らせ、自分の実力では正確な事は判断できないと答えます。
実は芸術病にはいくつかの種類があり、罹患者の症状も大きく異なるのです。
最も初期の症状は、軽度のめまいや体力の低下。
それが進行すると、感覚器官の不調や四肢の喪失に発展。
そして最も深刻なケースでは、喀血(かっけつ)や嘔吐(おうと)を繰り返して患者本人が死に至るとのこと。
カリナの芸術病がどこまで進行しているのかまだ断定できないとはいえ、楽観視できる状態ではない事は火を見るより明らかです。
彼女が邸に転がり込んできてから約1週間。
おかしな共同生活に少なからず楽しさを感じていたミリアンでしたが、彼女の隠し続けていた真実を知った途端、その心情がまたたく間に暗転していきました。
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12話を読んだ感想
これまで懸命に芸術病の事を秘密にしてきたカリナですが、マリアの診察によってとうとうバレてしまいましたね。
自分の言いつけを破った罰として、医者を呼ばないという約束を反故にしたミリアン。
子供の喧嘩みたいなやり取りに思わず笑ってしまいましたが、事態は極めて切迫していて笑い事ではありません。
高熱が出ただけでなく、不整脈や心不全まで併発しているとなると、カリナの余命は当初の見立てより短くなってきている可能性もあります。
屋上の風景画を描いたせいで芸術病が進行してしまったのなら、まったくもって皮肉な話です。
それにしても気になるのは、レオポルド家の兄弟たちの事。
彼らは全員突出した才能の持ち主なので、ひょっとしたら生まれつき病弱なアベリアもカリナと同じ芸術病持ちなのかもしれません。
もしも両親がその事に内心気づいているなら、アベリアを過保護にするあまり、カリナに気が回らないのも合点がいきます。
しかし、そのせいでカリナだけが犠牲になるのは、あまりにもむごい話。
ミリアンには、なんとかして芸術病の治療法を見つけてほしいですね。
単なる風邪だと思っていたカリナの容態が、想像以上に思わしくない事を知って激しく動揺するミリアン。
はたして、芸術病の事を知った彼は、カリナにどんな対応を見せるのでしょうか?
第13話の展開も見逃せませんね!
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余命わずかの脇役令嬢12話!まとめ
こちらでは12話の展開・あらすじをご紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・。
- 自信満々な態度で褒め続けてくれるミリアンを見て、思わず笑ってしまうカリナ。他人に見せるために描いたものではないのでそこまでしてもらわなくても十分だと答えると、絵が完成したら必ずミリアンにプレゼントすると約束するのだった。
- 友人であり帝国随一の芸術一族カルロス家の当主・フェリオールも、楽器を演奏するだけで聴衆の傷を治せる力がある事を思い出すミリアン。カリナの描いた絵にも見た者の心を惹き付けて癒してくれる不思議な魅力があり、彼女も同じタイプの芸術家である可能性が極めて濃厚。
- カリナが邸に転がり込んできてから約1週間。おかしな共同生活に少なからず楽しさを感じていたミリアンでしたが、彼女の隠し続けていた真実を知った途端、その心情がまたたく間に暗転していく。