『全力で、愛していいかな?』の第22巻のあらすじと感想を紹介します。
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目次
前巻のあらすじ
瀬尾さんを追いかけ、何とか誤解を解いた千世。
困ったように笑った彼があまりに綺麗で、胸がドキドキしてしまいます。
瀬尾さんの家に着いて、落ち着くために逃げ込んだお風呂場に、なんと瀬尾さんが現れて⁉︎
ちょっと今離れたくない、と呟く彼と。
一緒にお風呂に入ることになって—-?
全力で愛していいかな22巻あらすじ・ネタバレ
見守り隊
瀬尾さんと千世が揃って家に帰ったその頃、取り残された潤は、思わず社長に電話していました。
男性と抱き合う千世を見て、一筋の涙を零し、すぐさま駆け出して行ってしまった瀬尾さん。
あんな彼を見るのは初めてで、どうしていいか、分からなかったのです。
取り残されたのは、千世の先輩たちも同じでした。
駆け出した瀬尾さんを、すぐ様追いかけて行った千世。
2人から連絡が届いたのを見計らって、とりあえず先輩方を帰しました。
連絡も来たことだし、きっと大丈夫だと。
そう思ったのも本心です、けれどどうしてもまだ心配も消えなくて。
そんな潤とは対照的に、社長は落ち着いた様子で、大丈夫大丈夫、と話すのです。
瀬尾さんも千世ちゃんも2人とも、それぞれが残してきてしまった人に、連絡を入れてくれたのだから、と。
他人を気遣える冷静さが残っているなら、大丈夫、と。
その言葉は、心にストンと降りてきました。
そうか大丈夫なのだと、そう思えたのです。
落ち着かないのなら家においで、妻も喜ぶからと招く社長に。
自分も妻の元に帰りますと、潤はそそくさと電話を切ります。
そして自分も、待っている人の元へと帰るのでした。
考えごと
一方千世は、ふり注ぐシャワー、立ち上がる湯気の中に、瀬尾さんと2人きり。
彼の手のひらがそっと耳に触れて、唇は確かめるように髪を、額を滑って。
目を合わせた先、水音の響く中、千世は少し背伸びをして、唇を合わせるのです。
頭の中では、瀬尾さんの涙が残って離れませんでした。
流れた一筋の涙、少しキツかった、と零れた言葉。
なのに、千世ちゃんは気に病まなくていいと、ひとりで抱え込もうとした後ろ姿。
気に病まなくていいはずが、無いのです。
3ヶ月のお試し期間、その申し出に甘えて、どれほど残酷なことをしてきたのか、思い知りました。
お風呂を出てベッドに横たわり、足を這っていく彼の舌を感じながら、考えはグルグルと回り続けます。
瀬尾さんは、千世に想いを伝えてくれていて、けれどいつまで経っても、自分は応えられないまま。
そうして今も、宙ぶらりんな心のまま、身体は彼を受け入れていて—-。
上の空な様子の千世を、ジッと見つめる瀬尾さんに気付かないまま、千世は答えを探り続けます。
手を引かれて、ピッタリと抱き合って、首を滑る唇を頬に触れる手のひらを感じながら。
自分は瀬尾さんをどう思っているのか、その答えを—-。
僕を見て
瀬尾一愛は、気付いていました。
小さく喘ぎ声を上げながら、それでもどこか集中していない様子の千世に。
足に首に頬に、触れても合わない視線、その唇に、キスを贈ります。
トロリと溶ける瞳の、その奥に問いかけるように、キスを贈ります。
何度も、何度も、心に呼び掛けるみたいに—-。
瀬尾さん……?、と彼女の声が、不思議そうにこちらを向きました。
僕を見て、と。
思わず零れた想いの、一体どれほどが彼女の心に届くのでしょう—-。
止まらない
僕を見て、と。
少し赤らんだ頬、そして真剣な瞳で送られた言葉に、千世はドキリと胸が高まりました。
いつものやさしさを残しながら、どこか瀬尾さんの様子がいつもと違うのです。
今度は、ただ目の前の彼だけを見つめて、キスを受け入れます。
ベッドの軋む音を、大事そうに身体を包んでくれる手を感じながら、ベットに横たわります。
もう、唇をなぞる指にさえ、ドキドキという音が聞こえてきそうなほど集中していました。
頭の中は彼のことでいっぱい、身体を上から下に丁寧に撫でていく、指と唇に浮かされます。
ふいに訪れる強い快楽に、思わず零れる制止の声にも、瀬尾さんは止まる様子を見せません。
開きっぱなしとなった口から漏れる、待って、ダメ、の言葉は止まらず、ついにはひとり果ててしまいます。
余韻に揺れながら荒く息を吐く千世を、まるで覗き込むように、瀬尾さんが覆い被さってきます。
その瞳はウットリと熱に滲んで、どこかボンヤリとして見えました。
そして声もなく、包み込むように千世を抱きしめて、額に小さくキスを贈るのです。
いつもの違う様子の彼に、思わず瀬尾さん?と呼び掛ける千世ですが、言葉は返ってきません。
代わりに彼自身が声もなく分け合ってきて、あまりの熱に、何も考えられなくなるのです—-。
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全力で愛していいかな22巻を読んだ感想
3/4がラブシーンという、ちょっと目のやり場に困る展開。
てっきり、初めてのお風呂、という点を、初めてのお宅訪問の時みたく、じっくり描くものと思っていました。
予想に反して、お風呂シーンは少なく、すぐしまベッドシーンでした。
めずらしかったのは、瀬尾さんの様子です。
言葉も少なくというかほとんど話さず、笑顔を見せずに、視線はジッと感情を読み取るように、千世ちゃんに注がれています。
見ているのは瀬尾さんなのに、その視線がどうにも何か物言いたげで—-。
大人しい大きな犬とか、人魚姫なんかが思い出されました。
話せない代わりに、行動で視線で、何かを訴えてくる仕草。
2人が初めて身体を重ねた時のことを思えば、瀬尾さんの様子が、あまりに違くて。
千世ちゃんの嫌がることは決してしないと、彼女の様子を見ながら、声をかけながら、身体で対話を重ねていった夜。
あまりの余裕っぷりに、千世ちゃんが卑下し始めてしまうほどでした。
ところが今回は、瀬尾さん?と呼ぶ、千世ちゃんの声にも、答えは返しません。
どころか、明確に「まって」と零れた言葉にも、止まることなく愛撫を続けました。
普段の彼なら、彼女に負担をかけないよう事を進めるでしょうし、万一待ってと言われればペースを合わせたことでしょう。
随分と、千世ちゃんが先輩と抱き合っていたの、苦しかったんだなあと思います。
お風呂についてきたのも、一緒にお風呂に入る、というよりは本当に、ついてきた、のでしょう。
片時も、離れていたくなくて。
2人はお試しの関係、千世ちゃんの心は、思い通りに縛ることはできないから。
せめて身体だけは—-という風にも見えるのですけれど。
というよりは、子どものようだと思いました。
大切な人が離れてしまうのが怖くて、触れてくっついて甘えて。
制御は効かなくて、気持ちのままに衝動のままに、ただ求めて止まない。
瀬尾さん自身は、そんな自分を怖がりそうです。
元々は、恋愛に淡白すぎて、お別れを繰り返していた人ですから。
誰かに対して、自分の制御がきかなくなるようなことなんて、なかったのではないでしょうか。
にしても、瀬尾さんの目の、なんとよく見ていること。
考えごとをしている千世に気付いて、こっちを見てと声もなく、キスを繰り返す様が、何とも可愛らしい。
本当に、普段大人しい大きな犬が、かまってかまってと傍にひっついて離れなくなるような、そんな姿を連想してしまいます。
僕を見て、と零された言葉に、込められた想いはどれほどのものでしょう。
きっと、その場限りの言葉、考え事していないでこっちを見て、という。
けれどその言葉に、このお試し期間の論点を、恋愛対象としての自分を。
「見て」という意味も含まれていれば、いっそう切ないなと思いました。
全力で愛していいかな22巻まとめ
こちらでは22巻の展開・あらすじを紹介しました。
ざっとストーリーをまとめると・・・
- 潤は、思わず社長に電話していました。社長は大丈夫大丈夫、と話します。潤は電話を切り待っている人の元へと帰るのでした。
- 千世は、瀬尾さんの涙が残って離れませんでした。お風呂を出てベッドに横たわり、自分は瀬尾さんをどう思っているのか、その答えを探り続けます。
- 瀬尾さんは、どこか集中していない様子の千世に気付いていました。僕を見て、と。キスを贈ります。
- 千世は胸が高まり集中していました。そして、ついにはひとり果ててしまいます。いつもの違う様子の彼に、思わず呼び掛ける千世ですが、言葉は返ってきませんでした。
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